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それを奇跡と呼べるだろうか。 《詩》

すきなことを、して。
すきなものを、たべて。
すきなばしょへ、むかう。

無数の自由意志と選択の先に、
貴方が立って居るのなら、
それを奇跡と呼べるだろうか。

犬ではなく、猫が好きであれば。
街ではなく、海が好きであれば。
夜ではなく、朝が好きであれば。

もう一度、貴方に出会えただろうか。


2023.5.3 鳥取



心模様っていうのは、
晴れだとか、雨だとか、
そんな簡単なモノじゃなくて。

心模様っていうのは、
まだら雲だとか、ゆうだちだとか、
すこし複雑なものなので。

心模様っていうのは、
朝だったり、夜だったりもするようで。

わたしの心にある空の、
色も、模様も、楽しみたいな。


2022.5.4 京都



ダンスホール。

放たれる一筋の光を背後に受け、
キミはボクの手を取った。


2023.3.21 東京



憂いでるとか、儚いだとか、
そんな言葉で人生満了未遂の彼らを崇め、
神格化してはいけない。

自死は逃亡だ。
自死は解脱だ。

そこに正しさや間違いは無い。
優しさも慈悲も無い。

そして、往くべき者は死者を責めることも、
褒めることも、羨むことも許されない。

美しいものは、常に未来だけである。

絶望の果てに魅せた結末を、
美しがっては、いけない。


2023.5.3 鳥取



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