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休職中に押し寄せる「罪悪感」、それでも「好き」に向き合った話
現在29歳、独身。
大学卒業後に営業職に就くも、23歳で適応障害と診断され1ヶ月の休職を経て入社1年半で退職。
その後、営業事務として働き始めるも、27歳で再び限界を迎え、うつ病と診断され休職となる。
二度目の休職は当初3ヶ月の予定でしたが、さらに3ヶ月の延長が決定。
↓休職延長に至るまでの経緯はこちら
今回は、その「休職延長が決まった後の葛藤」についてお話しします。
「自分のしたいことが分からない」
「動き出したいけど、どうすればいいか分からない」
そんなふうに、身動きが取れなくなってしまった方にとって、少しでもヒントになる記事になれば嬉しいです。
自分の「したい」が浮かばない
休職4ヶ月目。
それまでは「生きるだけで精一杯」の日々だったり、「早く戻らなきゃ」という焦りに駆られていました。
ようやく休職延長が決まり、「じゃあ、自分のために何かやろう」と思ったものの…。
「何をすればいいのか分からない」
とりあえず、紙に「今やりたいこと」を書き出してみようとしたけれど、何も浮かびませんでした。
・頑張って仕事しなきゃ
・家事もちゃんとやらなきゃ
・家族や男性に頼らずに1人の女性として自立しなきゃ
そうやって「~しなきゃ」と自分を縛ってきたせいで、「自分が本当にしたいこと」を考えたことすらなかったのです。
5年日記が教えてくれたこと
そんな時、ふと「5年日記」の存在を思い出しました。
「5年日記」とは、同じ日付の出来事を5年分記録できる日記。
↓詳しくはこちら。実際に私が買ったものです。
半年前に買ったものの、数日で飽きてしまい放置していました。
「とりあえず、これを活用してみよう」そう思い、次の2つを決めました。
その日考えていることを短く日記に書く(書かない日があってもOK)
どんなに小さくても「できたこと」を書く
最初は、「洗濯した」「スーパーに行った」「散歩した」と、本当に些細なことばかり。
でも、続けるうちに少しずつ気持ちが乗るようになりました。
「洗濯物がよく乾いて、気持ちよかった」
「スーパーでお肉が安売りしていて嬉しかった」
「散歩に行って、隣駅まで歩けた自分えらい!」
書くことで、少しずつ「自分の感情」に気づけるようになっていったのです。
最初の「したい」は、月見バーガー
それを繰り返しているうちに、ついに心の中から小さな「したい」が出てきました。
「月見バーガーが食べたい!」
今までは「〜しなきゃ」で生きてきた私が、心から「やりたい」と思えたことでした。
もちろん、すぐに叶えました。
最高に美味しかったです!!!
休職中にライブに行くのは「悪」なのか
その後も、小さな「したい」を叶えていく中で、ある出来事が起こります。「元気だった頃に買っていた、推しのライブが近づいている」このことに気づいたとき、私はひどく葛藤しました。
休職中なのに、ライブに行っていいのか?
元気なときに買ったチケット、今の自分が楽しめるのか?
こんな状態の人間が、ライブに行く資格なんてあるのか?
何度も悩んだけれど、最後にはこう思いました。
「過去の自分が行きたいと思った気持ちを大切にしたい」そして、ライブに行くことを決めました。
推しのライブで得たもの
ライブ当日。
罪悪感を抱えたまま開演を迎えましたが、アーティストが登場した瞬間、心が躍りました。
当時は、完全にコロナが終わっていない状況でしたが、大規模イベントは幾つかのルールのもと許可されている状態でした。
声出し禁止の静かな会場。コロナ後、初めての公演ということで、演者も観客も特別な緊張感を持っていました。
そんな中、アーティストが語った言葉。
「今日ここに皆さん1人ひとりが居ることは奇跡なんです。声が出せなくてもいい。こうやって顔を合わせられることに感謝して、今日という日を、"今"を楽しみましょう。」
この言葉を聞いた瞬間、私はハッとしました。
そうだ、ここにいる人達はみんな等しく、あのコロナという恐怖や孤独と戦ってきた人達なんだ。
そして、何より私もその中の1人だし、
「今まで頑張って生きてきた結果、私は今ここに居られてるんだ」
孤独を感じながらも、一生懸命働き、もがきながらここまできた。それを認められた瞬間、ライブ中にもかかわらず号泣しました。
「好き」を大切にして、生きたい
ライブを終えたあと、私の中に変化がありました。
「もっと自分の"好き"を知りたい」
そして、心の底から思ったのです。
「自分の好きが満たされるまでは、死ねない。」
「もっと生きよう。」
推しのライブをきっかけに、私はまた一歩前に進むことができました。
まとめ
沢山頑張ってきた人ほど、自分の「したい」が分からなくなってしまうのではないでしょうか。
でも、小さなことからでいいと思います。
・「洗濯できた」「買い物に行けた」そんな小さな記録をつける
・「月見バーガーが食べたい」そんな小さな欲を叶えていく
・「推しのライブに行きたい」そんな大きな決断をする
こうやって、少しずつ「自分の好き」を取り戻していくことで、また前に進める日がくるのかもしれません。
あなたは、今日どんな「したい」がありますか?
(おまけ)
ちなみに、私の推しは「Nissy」という日本一のアーティストです。
みなさま是非楽曲を聴いてみてください。
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