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本とのご縁も大切に

家にはベランダが無いのでいつも通りに部屋干しをしていたら、部屋の湿度が80%を超えていてげんなりした、私です。

エアコンは体に合わなくて使えないので、何かいい方法は無いか…?とネットで検索していたら、以前話題になっていた凍らせたペットボトルで除湿ができるよ!という情報を思い出し、早速実践してみました。

するとどうでしょう。いつの間にやら湿度が65%くらいまで低下していました。科学のチカラってすげー!というか、先人の知恵、ありがたし。追加のペットボトルを冷凍庫に常備しておこうと思います。

さてさて、そんな湿度ムンムンの部屋で読書が捗るわけもなく…三体Ⅲの下巻を前にため息をつく日々を送っておりましたが、

もっと易しい物語の、短めの本なら読めるのでは?と思い、本棚を漁って約300の積読の中から選び出した作品がこちらになります。


『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子

青山美智子さんの作品は、どれも心温まるものばかりで大好きで、文庫本化しているものはほとんど読んでいます。多分。

特に『お探し物は図書室まで』と『ただいま神様当番』が好きです。どの本も、読み終わったときには自分の心のモヤモヤもすっきりする感じがするんですよねぇ。

今回読んだ『月曜日の抹茶カフェ』は前作の『木曜日にはココアを』に出てきたキャラクターもいるけれど、前作を読んでなくても(あるいは読んだけど内容を忘れていても)全く問題なく楽しめます。

連作短編集なので、いろんなキャラクターが主人公として登場しますが、個人的には祖母のことが苦手だった紙芝居師の女性の話がとても共感できて泣けました。私もなかなか、相手に本音をぶつけることができずに勝手に自爆する女なので…。

読み終わったあと、大事にしたいと思っている縁は、ただ待っているばかりではなくて、自分から切れないように大切にしなければならないなぁ、と自省しました。年々大事な友達との縁が薄れていってしまっています。反省ですね。

あとは、こちらの本も読みました。


『九十歳のラブレター』加藤秀俊

こちらは社会学者の加藤氏が、愛する亡き奥様との思い出を綴られた本です。その加藤氏も文庫化前にお亡くなりになったそうですが、この本に出会えて良かったなぁ……という気持ちにさせてくださいました。

戦前に生まれて、多感な思春期に戦争を経験されている方なので、恐らく我々とは根気強さも懐の深さも何もかも比べようがないのかもしれませんが、愛する人ともに人生を全力で乗り越えてこられたんだなぁ…まさに理想の御夫婦だなぁ…と感じました。

今の時代、結婚しない人も多いし、別にひとりでだって生きていけると思います。いろんな形があってもいいと思います。実際、私も独り身ですし……。けれど、この御夫婦のように、心から愛し合って人生を全うした方のことを知ると、やっぱり羨ましいなぁ〜〜〜と思ってしまいます。

私は私なりの、幸せを見つけたいね。

こういうほっこりした気持ちにさせてくれる、短編や短めの長編がもっと読みたいなぁ〜と思って、久しぶりに(でもないか…)書店に足を運びました。

そして選んだ本がこちら


『この世にたやすい仕事はない』
津村記久子
『ウクライナにいたら戦争が始まった』
松岡圭祐
『指輪』森瑤子
『ミシンと金魚』永井みみ


……ほっこり系の短編とは?

まぁ、探していたものとは違うかもしれないけど、読みたいと思える本と出会えて良かった。どの作品も読むのが楽しみです。

読書スランプはまだ微妙〜〜に抜け出せてない感じがあるけれども、読書は楽しまなければ意味がないので、読みたいときに読む。積読消化を焦らない。と、言いつつもやはり読むペースより買うペースの方が早いと焦りますね。

ま、それもまた一興か。



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