老いるということ
少しショックなことがありました。
子供の頃から可愛がってくれていた大叔母(私の祖父の妹)ご夫妻のこと。
昨日、突然いとこ違い(大叔母夫妻の子供。私から見るとそういう続柄になるらしい。なじみがない言葉すぎてピンと来てない)から連絡があり、大叔母が軽い認知症になり、そして旦那さんは入院しているとのことでした。
電話で母に聞くと、大叔母夫妻はいとこ違いと離れて暮らしているので面倒がみれず、私の両親が病院の送り迎え、入院のお見舞い、日々の買い出し、介護のケアマネージャーさんの話を代わりに聞くなどしているようでした。
二人の病状はそこまで深刻ではなく「年齢を重ねたらそうなってもしかたないし、二人とも気持ちは元気だよ」と言って、両親も明るくお世話しているようで少し安心しました。
二人は私にとって、理想の老後生活をしている夫婦でした。
穏やかで悠々自適な生活をしていて、私にとってはいわば理想の老後生活を送っているご夫妻でした。
子供たちが巣立ち孫を連れて帰省したときには手作りのお菓子でおもてなしをしたり、ご近所さんたちから親しまれ訪ねてきた人とおしゃべりして、お庭で野菜や果物、草花を育てる。
整理整頓されたお部屋。長年大切に使っている家具。遊びに行ったときはテレビはついていなくて、庭の植物や自然の風景を眺める。
いつも朗らかな大叔母夫妻の静かで穏やかな暮らしに憧れがありました。
健康的な生活をしていた大叔母でも、認知症になる。
”認知症になること”、”老いること”について考えました。
年齢を重ねることは嫌なこと?
よく「年を取るのは嫌だ」という人がいます。
周りでは、30歳になることを悲しむ人が多い印象でした。
そしてその多くは、美容面でのことを指していることが多かったです。
どうやらしわやたるみなど、年齢を重ねることで出てきやすい肌トラブルについて、嫌だととらえているようです。
私はむしろ、年を重ねた分、いろいろな経験を通して視野が広がり、女性としてもアブラがのってきて、新しい世界をみることができそうでワクワクする!」とすら思っていました。
もちろん楽しいことだけではないだろうけど目尻のシワは幸せの証、くらいに今も思っています。
なにかきっかけがあったわけでもないけれど、年を取ることをだいぶポジティブにとらえているんです。
「老い」「衰える」ことの恐怖
とはいえ、年をとって病院に行く機会が増えたり、耳が遠くなったり、目が見えづらくなったり、からだのあちこちが痛んだり、それこそ認知症になるのも自分が自分でなくなるようで怖いと思ってしまいます。
認知症の予防については、画期的な方法があるわけではなく、規則正しい生活を送ることが一番大事なようです。また、生活習慣病との関連もあるといわれているようです。
早寝早起き、健康的な食生活、適度な運動、他者との適切なかかわりなど、基本的すぎることが挙げられていました。
私たちは、この基本的なことをこどもの頃から教えられているはずなのに、なかなか実践できないですよね。。
私から見た大叔母は、とても規則正しい生活をしている印象でした。
もちろん”なぜ大叔母が認知症になったのか”の原因はわかりません。
自分が認知症になるという危機感をもって生きている人は、私くらいの世代ではあんまりいないんじゃないかなと思います。
もしかしたら、「自分が認知症になるかもしれない」と認識できたことで、これからの生活を改めていこうかなと考えることができました。
認知症だけでなく、生活習慣病やその他の病や不調を遠ざけるためにも、できることからちょっとずつ。
ではまた。