もう積むしかない。
連続投稿チャレンジ、3回目は積読紹介。といってもこれはすべて読むのはハードルが高すぎるため、保存資料という意味でも紹介する。
いろいろ書き散らかしているここだが、自分の趣味の一つに「折り紙」がある。日本人なら折り鶴のひとつやふたつ折れるもんだという偏見もあるが、自分の場合は学生時代に折り紙で単位を取得しなければならない環境にもあったので、また条件が違ったかもしれない。
一時期は折り紙講師の資格を取ろうかと日本折紙協会の会員だった時代もある。結局とってないけど。
自分で創作するほどの技能ではないが、折図があれば折れる程度には習熟していると思っていただきたい。
季刊『をる』夏 No.1 1993 Summer(創刊号)
30年ほど前に刊行された、折紙専門誌である。
消費税が3%の時代で定価が2,000円。当時はそんなに経済的に潤ってはいなかったので、この雑誌はリアルタイムでは買っていない。
刊行されていることは知っていたが「あの葡萄は酸っぱいんだ」と諦めていたものなのである。
全く別の趣味の仲間が休刊までの全巻を持っていて、自分が折紙好きなのを知って自分が保存するより…と譲ってくれたのだ。
なので、いっぺんに全巻手に入れたおかげで、ほぼほぼの内容を読めていない。積読の極みだ。
創刊号の特集は「古今東西折り鶴絵巻」。誰もが一度は折ったであろう折り鶴のバリエーションの凄さよ。
若い頃は1cm以下の紙で折るとか、連鶴を折るなどのチャレンジはしていたが、形自体のバリエーションの美しさが見られてとても勉強になる。
特集以外にも取り上げられている方々が凄すぎて(語彙力)本来ならば隅から隅まで嘗め回すように読んでもいいくらいなのである。
というわけで、1997年の16号で休刊するまでの分は、どこかで読んで(折って)いきたいと思っている。
『Origami Design Secrets』(Robert J.Lang)
これは第1版の方。現在第2版が出ているが、入手しようと思った時には円安が加速していたため、現在2万弱じゃないと手に入らない。
ペーパーバックなのにー!(でかいけど)
洋書の折紙専門書は何冊も持っているが、特に英語に堪能な訳ではなく、折紙というものが「全世界共通」の記号を使っているため、どの国で刊行されようが、折図が載っていれば誰でも折れるのである。
先述の雑誌にも載っていたロバート・J・ラング氏の著書であり、折紙というものの仕組みを初歩から解説している本なので、最初から丁寧に折図通りに学習していけば、折れるようになれる本なのである。
その代わり、折れるようになる作品のレベルはめちゃ高なのだけれども。
でもある程度の仕組みが理解できれば、日本のみならず全世界の折紙作品をすいすい折れるようになるのは確実だ。
実はそんなに難しい英語が書いてあるわけでもないので、ちょっとした翻訳アプリがあれば「この単語は山折りだな?」とかわかるようになってくるので、図に添えられた文章も次第に読めるようになるだろう。
一度印刷用のロール紙の切れ端が手に入ったので、巻末近くの鳩時計を折ってみたのだが、やはり薄い紙で折っていかないと割れてくる部分があったりで完成はできなかったが、チャレンジした甲斐はあったと思う。
まだ全部の作品が折れたわけではないので、積読ということにしてここに記録しておく。