労組満足度向上術(4/16)委員の業務負荷を考えた。
書記長になり、なぜ1年で組合員の満足を向上させることができたのか?今回はそのポイントについてお話ししてみたいと思います。全部で16個のポイントに絞って全16回にわたってご紹介したいと思います。
ポイントその4 委員の業務負荷を考えた。
委員は皆非専従です。つまり、本来の仕事があって、休み時間や就業時間外を使って組合業務に取り組んでもらいます。
業務負荷を減らす
皆さん働き盛りだったり、お子さんがいたり、組合の業務がなくてもタダでさえ忙しいわけです。それは重々承知の上での協力を頂いているわけです。これは感謝としか言いようがありません。それ故、過度な負担をかけない努力が必要です。限られた時間の中で効率的にやっていただかなくてはなりません。合計で週1時間か2時間ぐらいのイメージで望まなくてなならいかなというのが思っているところです。組合の働き方改革です。
執行委員は執行委員なりの、代表委員は代表委員なりの仕事があります。これをワンクリックとか、さっと読めば理解できるとか、そんな工夫が随所にいります。この業務負荷をいかに最小化するかは、組合=大変とか、組合=嫌というマインドに向かわせない効果があります。
それでいて、意味をわかって業務を常にやってもらう
組合の視点は、会社の視点とは異なる部分があるので、なぜこれをやっているのか、という部分は常に丁寧にお伝えするようにしました。理念の部分が抜けると、活動の一貫性が損なわれますし、委員自身が「一体自分はなんのためにこれをやっているんだ」という状態に落ちいり、それが放置されると、「よくわからないけどとりあえずこなす」という状態にいこうしてしまい、考えなくなります。know whyは、とても大事な要素です。組合の働きがい改革です。
「随所に」というように、細かい指示とその作業の意義は、大変細かいところまで気を使って、やることをお伝えする必要があります。この作業は結構面倒ではありますが、ロス時間×委員の数分だけ時間を節約できますから、ここは頑張りどころです。ルーチン業務であれば、一度完成度を高めてしまえば、それ以降自分の負荷軽減にもなります。最初頑張れるか?それが大事です。
委員にとって最重要の業務は、職場改善です。より働きやすい職場にするために、日々職場をよく理解し、観察し、人とコミュニケーションを取り、ということを大事にしてもらっています。この活動に時間を割くためにも、委員の負荷を考えて、できるだけ軽くできる仕事は軽くしていく必要があります。また、そういう意気込みであると言うことを常に丁寧に伝えていく必要があります。
ここまでの4つのポイントは、全て委員のために
カンのいい方であればお気づきだと思いますが、ここまでやったことはすべて執行委員や代表委員に対して行ってきたことです。一番最初に話したように、私一人が頑張ったところで700人に活動は届きません。特に労働組合という性質を考えれば、個々の意見の吸い上げをしていく必要があると考えれば、委員に頼ることこそ最重要事項だからです。その委員に時間がないながらも、最大限コミットメントしてもらう。そのためにできることに優先順位付けをして、まず上記の4つに取り組みました。第5回からは実際の組合活動をどのように変化させてきたかをシェアして行こうと思います。
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