いっしょにつくるアーティスト
私は「ずこうしゃこどもアートスタジオ」という子どものための造形教室を営んでおります。
つくるはみんなの中にある
という理念を柱に、子どもたちが自由に表現できるような場づくりを大切にしている。
アートスタジオには多い時で、月に60名以上の1歳前後〜小6までの子どもたちが来てくれ、それぞれのテーマに沿った自由な表現を楽しんでいます。もちろん、表現の過程で苦しんでいる子もいるのは事実。(これはとっても大事)
子どもたちは私のことを「先生」と呼びます。
もちろんそれは自然なこと。
だけど私は、誰かに自己紹介をする時や名刺などに、「造形教室の先生」と言ったり表記したりすることに違和感を感じている。
ちょっと違うんだよな〜
教える、教わる関係性ではなくいたい(人生経験は長いのだから、もちろんそういった場面も無きにしも非ず)
でもこちら側の構えとして「教えてあげよう」というスタンスでいるのは違う。むしろ教わることの方が多いし。
ネットで色々調べていたら「アート エデュケーター」という肩書きがありました。
なんかかっこいい。
主には美術館や博物館の教育普及担当のことを言うみたい。
私はずこうしゃを始める前、6年間、美術館で学芸員の補助や教育普及担当をしていた経験がある。
ならば!
フリーランスのアートエデュケーターです。
ってなんかいいじゃないか!と思って、またネットで調べていたらそういう方も居ましたが、これまたちょっとしっくりこなかった。
「ファシリテーター」という肩書きもありましたが、かっこいいけどちょっと違う。
またそれとは別の文脈で、他の絵画教室とずこうしゃこどもアートスタジオの違うところ、強みは何かということを考えなくてはいけない機会があり、以下のように考えをまとめたところでした。
また、アートを切り口に教育的なことを実践する素晴らしい方々の中で、自分の強みは何かを考えた時、自分自身もアーティスト(造形作家、デザイン、イラストなども含めクリエイティブな仕事をしている)であるということに行きついた。
私は子どもたちの表現をサポートする上で、自分自身も表現に向き合い、そんな姿を見せれたらいいなあとも思ったのでした。
そんな感じで悶々と考えていた時に、最近作った夫の名刺がふと目に入りました。
夫は、公務員を辞めて、いいかねPaletteの経理や中学校非常勤講師や私の仕事を手伝ったり色んなことをしているのですが、芯にあるのは「ライター」であるということらしく、肩書きは「いっしょに考えるライター」と表記されている。
これかもしれない!
いっしょにつくるアーティスト
ずこうしゃ子どもアートスタジオには、自分自身も表現することを実践している「いっしょにつくるアーティスト」が居ます。子どもたちの中にある表現の種を見つけて、同じ目線でいっしょにつくることで、その種を育てていきます。
そして今、新しく考えていることは、立ち上げ当初は私1人だった、「いっしょにつくるアーティスト」を少しずつ増やして行きたいなと思っています。
いつか今関わっている子どもたちが大人になった時、つくるはみんなの中にあるんだよということを、色んな人に伝えていってくれて、広がっていけば良いなぁと大きすぎる願望も書いておく!