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「社労士のための労働事件-思考の展開図/島田直行 (著)」を読んだ話

北海道在住のコンサポ登山社労士のkakbockです。

先日、島田直行弁護士の著作「社労士のための労働事件-思考の展開図」を読みました。

私は、今年4月から、社労として開業予定であり、労働問題に関しては避けて通れないというか、ここを強みにしようと思っています。

そのため、労働問題に関する勉強のための本を探していた時に、この本にたどり着きました。

この本は、労働事件を多く担当する弁護士で、労働紛争に関して、社労士の先生とも分担しながら連携すべきとのお考えを強くお持ちの先生が書かれたものです。

実際に多くの事例を担当されており、また、社労士からの相談にも応じられているので、非常に実践的かつ具体的に書かれております。

また、弁護士としての事件のとらえ方を『思考の展開図』として披露し、さらに経営者と労働者、上司と部下間のトラブルなど様々な事例をまじえて指南するという内容です。

弁護士としてはこう考えるので、社労士の先生はこのような考えで関わって欲しいというような、社労士が労働事件に関与する際に、どのように解決に導けば良いのかを伝授していただくという感じでした。

私が、特にこの本から学んだ点はこんな感じです。

・社労士は、労働局のあっせん・調停手続きをもっと活用すべきである(会社側から申し立てるのが良い場合もある)。
・(給与における)手当の種類は必要最低限とすべきである(同一労働同一賃金のもとでは手当がやたらあることはリスクでしかない。複雑なものを作っても運用できなければ意味がない。)
・「採用に強い会社」とは、「離職率が低く、必要な人員を確保している会社」である。
・退職勧奨をする際、対象となる社員には「自尊心のフォロー」が必要である。
・訴訟では早期の和解を目指すべきである(早期解決のみならず柔軟な解決を模索できる)。
・やむを得ず顧問契約を解除する場合に備え、契約書において契約終了時の引継ぎのことも触れておくべきである(せめて契約終了時に実施する引継ぎの範囲及び資料作成に伴う費用については触れておくべき)。

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