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任侠楽団(今野敏著)を読んだ話

北海道在住のコンサポ登山社労士のkakbockです。

今野敏氏は北海道三笠市出身の小説家の方です。

警察小説が多く、結構頻繁に新作を発表されているイメージです。

シリーズものが多く、だいたいの作品は読んでますが、特に隠蔽捜査シリーズがとてもお気に入りです。

現在長編が9作発売されており、発売されたらすぐに読みたい作品です。
私は見ないですがドラマ化もされております。

隠蔽捜査の主人公は、実際に現場で捜査を行う刑事ではなく、キャリアの国家公務員で、警察庁の総務課長という、あり得ない設定です。

私も公務員で、総務系の経験もあることから、1作目で完全にハマってしまいました。

そんな今野敏氏の作品に、任侠シリーズがあります。

これまで、
任侠書房
任侠学園
任侠病院
任侠浴場
任侠シネマ
任侠楽団
の6作が発売されており、最近、最新作の『任侠楽団』を読みました。

このシリーズは、ヤクザの親分 阿岐本雄蔵が主人公で、世話好きの組長がいろんな業界の困りごとに顔を突っ込み、No.2の代貸の日村がそれに振り回されるというのがいつものパターンです。

この親分が、すごく器の大きな人物で、日村とその他の若い衆にもそれぞれ特徴があり、登場人物がみんな魅力的でみんな好きです。

今作は、オーケストラの楽団の内部の揉め事に顔を突っ込んだ親分が、今回も最終的に解決するのか??
というストーリー。

面白くないわけがないし、安心して読み始めましたが、期待どおり、いつもどおりの名作でした。

いつも出てくる甘糟という刑事が、今作ももちろん出てきますが、今回は別の刑事が出てきて凄く重要な役割を果たします。

親分とこの刑事の考えが、代貸の日村にはなかなか理解できないところがまた親分の人間としての大きさを現わしていると思いました。

次の任侠〇〇にも当然期待大です。

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