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「2%」という数値、あなたは意識していますか?

お金持ちになるための参考数値というのは、いくつか存在します。

例えば、「収入の10分の1(10%)を貯金せよ」というのは、100年読みつがれる資産形成の名著『バビロンの大富豪』でもっとも基本とされる項目。また、FIREムーブメントでは、経済的自立を果たすために「4️%ルール」という基準が示されています。

そしてさらに、最近注目されているのが「2%」という数値。これは、日本銀行の金融政策で目標とされる「物価上昇率」のことです。

資本主義社会において「物価上昇」は欠かせない要素。それがないと、経済成長できませんからね。その程よい加減が2%とされているのです。

これまでの失われた30年で、物価上昇率はおよそ1%前後でした。ですが、日銀の植田和男総裁は1月の定例会見で、この2%という目標を「実現する確度は少しずつ高まっている」と述べています。

つまり、お金持ちになるには、少なくともこの物価上昇を上回る、収入増加を実現する必要があるということ。そうでないと、いくら資産があっても、物価上昇に追いつけず、目減りする一方だからです。

そのために、一番わかり易い対策は、まず2%以上の昇給でしょう。また、投資をして2%以上の収益を得るという方法もあります。さらに、出費を見直し、前年比2%多く節約するという対策も打てるかもしれません。

いずれにしても、ただ銀行に預けているだけだと、金利はたったの0.001%。その2000倍にも及ぶ物価上昇には、全然追いつけないのです。

大手企業の多くは今年、5%のベースアップを獲得しました。さて、あなたの企業では、どうでしたか?


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