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iDeCoで先進国株1本に絞ってみたのだが……

「あ、あれ……これはやっちまったか?」

“実行”ボタンを押したその刹那、そんなかすかな迷いが心をよぎりました。一度、堰を切ったが最後、その思いは加速度的に膨れ上がります。

「日本株が調子いいから売るのは悪くないと思うんだけど、円安のいま、それで海外株を買うのってどうなの? で、でも、来年には日本の金利はきっと上がるから株価は下がる。その反面、米国の金利は下がって株価は上がるはずだから……もう、ワケワカメ!」

——先日、iDeCoのスイッチング(買い換え)をしました。これまで、日本株と先進国株、新興国株の3つに分散していたものを、一気に先進国株の1本へ絞ったのです。

リスクヘッジの分散は結構なんですが、どうせiDeCoは60歳まで引き出せません。ならば、ローリスクながらもハイリターンを見込める1本に絞ったほうが効率的だと戦略を改めたのですね。

でも、もうかれこれ12年、毎月1万円ずつ積み立ててきたiDeCoです。若い頃からすると、そこそこの額に育っているわけで。それを一気に動かすとは、短慮がすぎたのでは? 

そんなこんなで、改めて調べ直してみたのですが、たぶんこれは悪手だったのだと思います。正解は、一度に資金を動かすのではなく、いくつかに分割して、少しずつ資金を移動させること。ドルコスト平均法の要領ですね。

このままだと、市況によって、いくらか損失は出るでしょう。でも、いいんです。この決断は、たとえ間違えであっても。きっと後の自分の糧になる、経験という財産を手に入れたのだから。

……そんなふうに、自分を無理くり納得させた、2023年の晩秋でした笑(ちなみにNISAは分散を維持する予定)


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