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株価暴落時のコメントには「裏」がある

「だいたい高級車1台分、損失出しましたよ」

とある個人投資家がテレビの街頭インタビューで、今回の株価大幅下落についてそんなコメントを残していました。察するに1000万円前後でしょうか?

「毎朝、マンション1部屋分のお金がどんどん減っていく」

かの厚切りジェイソン氏は自著『ジェイソン流 お金の増やし方』で、2020年のコロナショックをそんなふうに表現しています。こちらは、おそらく5000万円前後ですかね。

“やっぱ、株式投資って、こえー”

暴落の恐怖を見聞きするたびに、そんな感想を抱く方もいるでしょう。――でも、ちょっと待って。そうしたコメントには、裏があるんです。

それは、損失を出したのはあくまで「暴落の直前と比較して」ということ。おそらく投資総額(元金)は、暴落時でも毀損していないはず。

つまり、暴落前の収支でいうと、最低でも高級車2〜3台分、マンション2〜3部屋分の利益は出ていたということになりますね。……まあ、あくまで憶測ではありますが。

かくいう私も今回の件で、普通自動車1台分くらいの損失を出しました。その一方で、もう少しグレードの高い自動車を1台、購入できるくらいの利益も残っているんです。

もちろん、今後の展開によっては、その残された利益が削り取られることもあるでしょう。

とはいえ、時間がそれらの傷を癒やしてくれるという確信が、私にはあります。なぜなら、いくつか分けて投資してきたなかでも、長期運用のものほど「下落耐性」があったから。

新NISAは運用開始されて、まだ7カ月です。これから年月を積み重ねることで、より頼もしい存在になっていくはず。この荒れ場をともに耐え抜きましょう。


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