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【中心感覚の為せる業】

馬から放り出されました。3メートルの高さです。勢いづいて地面へ一直線。

馬に乗って、1メートル60センチの障害物を飛び越えた時です。空中で馬が体を捻る。振り落とされた私は宙を飛ぶ。

近づく地面。激突すれば死。馬場は砂でも、3メートルから落ちればコンクリート。

ヘルメット被ってません💦

舐めていたのです。若気の至り。後悔先に立たず。麻痺でも残れば死ぬよりツラいかも。

スーパーマンを演じたリーブさん。やはり、馬術競技の事故で首から下が麻痺なさる。

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宙を舞う自分。なぜか外から見えるのです。あれからよく思い出しました。

けれど、その後、記憶がありません。

気がつくと砂の上でした🌁

両脚を前に伸ばして座る。馬場ラチがすぐ目の前です。駆け寄る小柄な女性👩

少し年上の看護師さん。同じ乗馬クラブに、葦毛の牝馬を預託なさって、非番の時はいつも乗りにいらしてた。

砂地に膝をつく。私の手首を掴む。脈はあるわね。頬骨の皮膚を下げる。目も大丈夫よ。ふぅと溜め息ついておっしゃった💨

「あなた、きれいに受け身とったわね」

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後でミドリに訊くと、アタマから地面へ激突する寸前、私はくるりと体を丸めて、転がるように着地したそうです🌿

「あたしもう、生きた心地がしなかったよ。足が竦んで動けなかったもの」

当時の私、30歳前。道術と出逢っておりません。武道なんてやったこともない。

受け身は取れなかった🙅

あの瞬間、私の記憶は途切れ、体が勝手に動き、最善の方法で命を長らえてくれた🌿

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生意気盛り。すっかり乗れる気になっていました。クラブの調教師に頼まれて二つ返事。調教中の初めて乗る馬でした🐴

どんな飛び方をするか、外から見てみたい。他に頼めるヤツがいないから乗ってくれ。

「こいつ、拍車嫌うからさ。外すか」
『いや。大丈夫だろ

調教師は中学時代からの友人です。気安さもあり見栄もあった。拍車を嫌う馬に拍車つけたまま。ヘルメットも被らず乗る。

魔が差したのです👿

生兵法は大怪我の元。後で馬術の師匠から叱られました。よく生きてたな。ごもっとも。

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「マジ、やばかった。こりゃ逝っちまった。そう思った。ホント血の気引いたぜ。ミドリさんに、なんて謝ろうかって思ったもん」

興奮気味の友人💦

馬が、支柱に掛けた丸太のバーを飛び越えた時、前脚の蹄が当たるコツンという音を聞いたそうです👂

「たぶんお前、無意識に拍車入れたんだよ。ちょんと突つけば、きゅっと馬体を縮めるじゃん。だから、バーはクリアーしたけど」

拍車を嫌う馬は空中で体を捻った。途端に、私は宙へ放り出されたのです。

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どうして助かったのか。

道術では、このような奇跡を、中心感覚の為せる業と理解しています。

すべての中心は仙骨💛

仙骨は、背骨の最下端にある手のひらサイズの骨。上半身と下半身をジョイントする。

道術では、仙骨から発する波動が背骨を伝って脳へ達し、そこで記憶と照合されて、言葉や思考に転換されるという解釈なのです。

中心から発する感覚なので中心感覚🌏

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馬から放り出された私。

脳には、助かる方法が記憶されてなかった。で、仙骨が直接細胞を動かして、助かるように受け身を取らせた。というわけです。

仙骨が起こした奇跡💐

中心感覚は今この瞬間、あなたも使っていらっしゃる。ただ、お気づきでないだけ。気づいて使えるようになれば最強の味方です👼

例えば・・

数日前、フジミドリが記事に出て、驚かれた方もある。話はつきました。大丈夫。これも中心感覚の為せる業なのです💚

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歌詞で泣ける。思い出すことがあるのです☟

次回は9月27日の午前10頃💖

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