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今を生きる
大学卒業後、カンボジアの信号機設置や養殖業などのビジネス代行を展開していきたいという会社へ就職をした。聞こえはいいが、当時はポルポト派の内戦後という前情報があったため、土埃が舞う舗装もされていない街と、初海外という先入観からか、ギラギラした目つきのカブタクシーが空港にたくさんいた印象を今でも覚えている。ボロボロのホテルの屋上にできた会社は、なかなか仕事に恵まれずただ時間だけが過ぎて行くことが多かった。外に出ると手や足がない子どもが多く、子どもを抱いた母親が「お金をください」と寄ってくる。カンボジアでは、身なりや今日のご飯に困っている人が多く感じたが、それでも出会う子どもたちはみんな素敵な眼差しと笑顔で、どんな環境でも捉え方次第であり、この子たちは今を全力で生きているのだと感じた。