腕白な餃子
娘が仕事に行く時にお弁当が必要になる、ご飯の上に肉系の物と野菜系の物を載せて持って行っている。
これは子供が小さい時からの習慣で、仕事や学校で出かける家族も、家にいる家族もお弁当は肉系1種、野菜系2種を乗っけている。
そこで問題になるのが、お米が足りなくなる事だ、我が家は年間契約でお米を買って置いて、月に一回送ってもらっている。
月5キロなのだが、朝、昼、にご飯を食べると、次に送ってもらう迄、お米が足りない。
米が無かったらパンを食べればいいじゃ無いと、マリーアントワネット化して言ってみても、パンは買わなきゃいけない。(作るという選択肢もあるけどね。)
3人で相談した挙句、オートミールを食べようとなった、三女が10月の友達の結婚式に痩せた姿で出席したいので、ダイエット中だから、丁度いいんじゃ無いと言って買ってきた。
オートミールを御飯代わりにするのも良いが、スープに入れて食べると、お腹も一杯になっていいんじゃないか、そんなこんなで毎日スープを作って、オートミールを入れてお弁当とか、朝ごはんにしていた。
御飯も良いけど、オートミールにも慣れてきたので、ダイエットの為にオートミールを御飯代わりにしていたのだが、たまには目先を変えたい。
私はスープに餃子を入れるのが大好き、その場で食べるならスープに餃子入れるよね、だけどお弁当に居れたら溶けてしまうかも知れない。
「餃子入れるのが好きやし、餃子が御飯代わりになると思うんやけど、お弁当にしたら溶けるかな?」聞いてみる。
「溶けてもええやろ、美味しかったら見栄えはええよ。」娘たちが言うので、冷凍餃子をスープに入れて、先ずは夕食に食べようとなった。
私が風呂に入っている間に温めておいてくれたスープを、3人で夕食に食べる。
「熱っつ、この餃子腕白すぎへん。」次女が口を開けてフーフーしている。
腕白な餃子なんて聞いたことないわ、何処がそんなに腕白なんやねんな、そこまでちゃうやん、そう思ってスープの中に有る餃子を一口。
「熱っつ、中まであつなっとるで、やけどしそうや。」私も口を開けてフーフーだ。
「そやで餃子腕白やって言うたやん、本当に熱いんやから、暴れまわるで。」いや、餃子が熱くて、口の中暴れさせてるのは、あんたの方や。
言うなら腕白な口の中やんか、そう考えて娘たちを見ると、2人とも腕白な餃子を入れてるから、腕白口になっている。
餃子やないねんで、これは実はスープの所為なんやで、腕白と言われた餃子を口に入れながら、暴れない様に食べている。