意見は言うよ
美容院に行く時にいつも思う事が有る。
これからは毎月カットして綺麗にしておこうと言う事だ。
別に家に居るだけだから、そこ迄お洒落の必要は無いが、髪が首筋に当ると、そこから荒れる。
肌荒れって言う様な簡単な物では無く、荒れたところから水ぶくれが出来て、それがはちけて(これって方言かな??破れてって事です)周りが荒れて無残になる。
ヘイリーヘイリー病って知らなかった時には、薬塗っても治らないから、見えない様に髪を伸ばしていた。
それが擦れるだけで荒れる病気だって分かったからには、もうね髪を切る選択肢しか残されていませんよ。
なのに、美容院ってなかなか行かない、今の自分の状況では、行けないとは言えないな。
基本的に、本当に忙しい人は忙しいなんて言ってないで、ちゃんと予定を立てる。
私は行こうと思えば行けるのだから、行かないが正解なのだろう。
自分がのび太君だったら、「ドラえもん髪を綺麗に切る道具を出して」とか言うんだろうな。
でも、そうか、美容院迄直ぐに行け『どこでもドア』が有れば良いのかな、そこは解らないけど。
行かなくても髪が短く成れば行かないが、我が家にはドラえもんも腕のいい美容師も居ないので、予約を取っていく事にした。
昨日、予約の電話を入れると、今日の9時半で無いと無理との事で、よし早起きしていこうと気合を入れて寝た。
家事を終えた訳では無いが、次女に任せてバス停に向かう。
家から15分ぐらいの所にバス停があって、バスに乗って20分ほどの所にその店はある。
結婚していた頃は、家から一番近い美容院だからの理由で選んでいたが、ここの美容師さん夫婦が腕が良過ぎる。
もう、他のお店に行きたくない。
この店のお客さんには、私と同じ考えの方が他にも居て、大阪に引っ越したのに、わざわざここに来る人も居る様だ。
三女がここに居た頃、急に髪を切りたくなったと言い出した日が有る。
その日は生憎、この店は開いていなかった。
普通の美容院は週一の休みだが、このお店は週二休みになる。
「お休み増やしたんですか??」週2休みだと聞いて、思わず言ってしまった。
「そうなんですよ、年も取って来たし、長く続けられるように、週休2日にしようと思いまして、予約のお客さんばっかりなんで、良いかと思って。」と店主とその奥様が答えてくれた。
考えれば、週休2日制の所が多いのに、美容院だけ週一休みにしてとはいえ無いよね。
そんなこんなで、三女は近所の美容院でカットをする事にした。
「行ってきまーす。」ルンルンで出かけた三女が不服そうに帰ってくる。
「どうやった??」答えは決まっているが、兎に角聞く事しか始まらない。
「それがさ、物凄くゆっくり切って、それで綺麗なんかと思ったら、がたがたで、それでマペンジさんよりも高いんやで、まだ資格無いんちゃうやろか。」とお怒りモードだ。
「だからさ、待ってマペンジさんに行ったら良かったんよ。」と返す。
「だって、待ってられないやん、今切りたいんやもん。」と答えた。
待てんのやったら、それは仕方ないよね、ええ勉強したと思わんと。
私は昨日の電話で、今日予約出来たので、運が良かったのか、それ程予約を入れていないのか??
バスが着いたら、数分で店につく。
「いらっしゃいませ。」の声が出迎えてくれて、他にカットの人がいて、子供みたいだった。
『子供も切るんやな~。』と心で呟きながら、促されて椅子に座る。
美容院と言えば、切って居る時の定番はどうでもいい話をする事になる、このどうでもいい話ってのが良い。
美容師さんに次ぎ来た時に、同じ話をしても忘れているから、変な噂話を広げられない。
まあ、広がって困る様な事は話して無いけど、昔実家の近くの美容院の美容師さんは、話をすると直ぐに噂になったので、閉口した。
その点はここは安心だ。
文を書いていると言ったら、バズったかの話しになった。
流石にバズったことは無いが、ちょっとだけXで読んで貰った覚えがある。
「歌手の人の事を書いたら。」残念ながら、名前を忘れてしまっていた、失礼だな私。
「誰ですか??」興味しんしんで、尋ねてくるので、思い出そうとして、思わず言った。
「ざわわの息子さん。」再度、失礼な奴だな私は。
「ああ分かりました。」これで解るのも凄い。
「その人が頑固おやじみたいやなって話を書いたんよ、そしたらファンの人が取り上げてくれたんで、ちょっと読んで貰ったんよ。」という。
「そうなんですか、私はX で書いたのがちょっとバズりましたよ。」と話す。
「凄いですね~、バズった事は無いけど、定期的に読んで下さる人は居るんですよ。」と返す。
「でも、お前何ゆうとんのやとか、反論も多かったんですよ。」そうだよね、いつの間にか日本は他の人の意見を受け入れる懐の深さが、無くなってきたみたいだ。
「私はそれでも良いんですけどね。」そうだよね、意見を言えば封じられる世界は嫌だ。
だからこそ、なんと言われても発信しなければね。
大した意見や無いけどね。