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HSPとうつの違いについて考えてみた


最近になってテレビでも取り上げられるようになったHSP(Highly Sensitive Person)ですが、うつ病と混同している方も少なくありません。

実際にお医者さんであっても、HSPとうつ病を間違えて診断してしまうということもあるようです。

今回は、”HSP”と”うつ”の違いについて触れていきたいと思います。

ちなみに、うつ病の診断基準が、下記となります。
下記に該当する方は、お医者さんに相談、してくださいね。


以下の症状のうち、少なくとも1つある
1.抑うつ気分
2.興味または喜びの喪失

さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ以上が認められる。

3.食欲の減退あるいは増加、体重の減少あるいは増加
4.不眠あるいは睡眠過多
5.精神運動性の焦燥または制止(沈滞)
6.易疲労感または気力の減退
7.無価値感または過剰(不適切)な罪責感
8.思考力や集中力の減退または決断困難
9.死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

HSPは先天的な気質、うつは後天的な病気


HSPとうつの違いですが、HSPは先天的な気質うつは後天的な病気です。

これがHSPとうつにおけるもっとも大きな違いと言えるでしょう。


特に、HSPというのは「Highly Sensitive Person」の頭文字を取ったもので、字面からしていかにも病気のような雰囲気がありますよね。

でも、HSPは「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」という意味で、あくまでももともと持って生まれた気質なのです。


ちなみに、気質と性格はまた違います。

性格というのは環境などの影響を受けながら変わっていくものですが、気質は生まれ持った感受性などの部分になります。


気質が後天的に変わっていくということはそうそうありません。


一方で、うつというのは「うつ」と呼ばれるように病気になります。

人間関係などを含めた環境によって、後天的に引き起こされるのがうつです。

うつになる前とうつになった後では、考え方なども大きく変わってきます。



HSPとうつでは改善のためのアプローチにも違いがある


HSPとうつでは改善のためのアプローチにも違いがあります。

先天的な気質と後天的な病気という違いがあるわけですから、改善のためのアプローチにも当然違いは出てきます。

先天的な気質であるHSPに関しては、病気ではないため治療法というのはありません。

HSPは治す必要がないけれど、生活するなかで、困難があることも確かです。

でも、原因がないからこそ、治療するということは、できないのです。

なんだか、むずかしい。



そのため、HSPで生活に困難を感じる場合には、治療というアプローチではなく、負担を軽減させるためのアプローチが必要になってきます。

HSPの方は人一倍敏感だからこそ、ストレスを抱え込みやすい傾向にあります。

それでなくとも今はストレス社会の中で生きていかなければいけないわけですから、、、、

HSPの方は必要以上のストレスを抱えることも多いですよね。

だからこそ、ストレスを発散することがHSPの方の負担を軽減させることにつながってくるのです。


ストレスをうまく発散できるようになると、HSPの方の不調や生きにくさといったものも改善されてくるかもしれません。

自分なりのストレス発散法を見つけるのはもちろん、ストレスをうまくコントロールできるような勉強をするのもおすすめです。


一方で、うつの場合にはうつ病の治療をおこなっていくことになります。


うつには原因がありますので、その原因を探った上で原因を取り除き、カウンセリングや薬の服用など、さまざまなアプローチで治療をおこなっていきます。

HSPとうつは別物!でもHSPはうつになりやすい

HSPは先天的な気質でうつは後天的な病気。

だからこそ改善のためのアプローチも違ってくるという話をしました。


HSPとうつがまったくの別物であるということは、十二分にご理解いただけたかと思います。

ただ、ここでひとつ気を付けておきたいことがあります。

というのも、HSPとうつがまったくの別物であっても、HSPの方はうつになりやすい部分があるのです。


HSPの方というのは自己肯定感が低く、共感しやすいがために、疲れやすいという特徴を持っています。

これらの特徴は、うつのきっかけとなり得るのです。


*HSPなのかうつなのかわからないという方*

HSPであることはわかっているもののうつかもしれないという不安がある方
は、早めにクリニックで診てもらうようにしましょう。

特に、HSPとうつの区別は難しいため自己判断は厳禁。
専門家にきちんと診てもらうことが大切です。

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平林 幸子
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