小さなFUJIFILM tiaraで写す、日々の思い出|#コンパクトフィルムカメラ
ちょっと前の私は、
大きくてカッコいい、いわゆる”一眼レフカメラ”が好みで、
どちらかというと
コンパクトサイズのカメラには、あまり興味がなかった方。
理由は、
一眼レフで撮る写真は”間違い”がないから。
思い描いていた情景を、
思い描いていたように、
ネガフィルムに記録してくれる。
合わせたいピントのところ、ぼやかしたいところ、
明るさの調整や、画角など、思い通りに写せる。
けれど、そんな優等生カメラは、
どうしても重い。そしてかさばる。
小さなバックには入らないし、
ショルダーバックと一緒に首からかけていると、
よく絡まる。
そして、「あーもうーいいや!」となる。
だからか、
いつからか一眼レフカメラを連れて行くことに、
少し気合がいるようになってしまった。
小さいカメラが欲しいな。
そう思って探し始め、見た目にも写りにも、
一目惚れしたカメラがFUJIFILM tiaraである。
見た目以上に、頼れるカメラ
手のひらひとつで、
簡単に収まってしまうほど、小さなボディ。
メタリックでシンプルすぎるほどに、シンプルで、
ここに35mmのフィルムがいっぱいに収まっていると思うと、
なんだか、愛おしくて愛おしくて
愛おしくてたまらなくなる。
重さは166g、ちょっと厚めの文庫本と同じくらいで、
たとえばパーカーのポケットにも、
ひょいと忍び込ませることができる。
他のコンパクトフィルムカメラと比べてみても、
かなり軽くて持ち運び安いカメラで、
それでいて、重厚感のある見た目が、
とてつもなく、かっこいい。
フェアリーの小さな女の子のような名前なのに、
しっかりものでたくましく、それでいてタフな奴。
そんなわたしの、相棒カメラのひとつ。
tiaraで楽しむ”味わい”
カフェの店内に入る、朝の光を、
うまくキャッチしてくれたり
鮮やかに映る野花は、
FUJIFILMらしい青を取り込めている。
思ったところにピントを合わせて、
前ボケを楽しむことができるのはf3.5で明るいレンズのおかげ。
室内でフラッシュをたけば、
浮き上がるような、きれいなチューリップを写しだせる。
街中で猫を見つけた時にも、
シャッターチャンスを逃すことなく、写真に残せる。
夕日の逆光でも、うまく調整してくれるし、
お得意の晴天の空は、綺麗な青が素晴らしい。
ただ、シャッター切るだけなのに、
こんなにも趣のある写真をとることができる。
日付と共に残る記録
初めてのフィルムカメラだからこそ、
tiaraが良い。
なんと言っても
とにかく、軽くて持ち運びやすい。
フィルムを自動でセットしてくれるので
失敗しないところも、良い。
細かい設定しなくても、
シャッターを押すだけで、撮れる。
そして、広角レンズなところも、良い。
「フィルムカメラ始めたいけれど、
どんなカメラを使って良いのか、わからないの」
そんなふうに相談してもらえることが
嬉しいことに、よくある。
わくわくさせてくれる、質問だけれど、
とっても答えに悩まされることが多い。
フィルムカメラと一言で言っても
種類がたくさんあるし、
どんなものを写したいのだろう?
カメラが好き?
それとも、写真が好き?
”持っていて優越感に浸れるカメラ”と
”撮った写真を褒められるカメラ”
でも、だいぶ違う。
ちゃんと被写体と向き合って、
じっくり撮りたいのであれば、一眼レフ系を。
目の前にある一瞬をさっと写して、
現像までを楽しみにするのであれば、
”写ルンです”などの、コンパクトフィルム系を。
もちろん、予算と相談しながらではあるけれど。
そんな風にまずは振り分けていく。
そして、
”写ルンです系”が好きな人と言われたら、
このFUJIFILM tiaraをおすすめしているというわけである。