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22 国家民族の前途 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた
真に国家の前途を憂える教育者は、どうしても常に、二十年、三十年先の国家を考えていなければならぬと思うのです。もちろんそれは、個人の場合と違って、刻々に移りいく現状の変化によって、常に転変してやまないわけですが、しかし真の教育者は、常にそれを考え洞察していかねばならぬと思うのです。正しい見通しをつけ得る人はないとも言えましょうが、われわれ教師としては、一個の人間として、自分が今後十年、二十年の後に、自分の属している教育界に対して、果たしていかほどの貢献をなし得るか否かということについて見通し、並びにいま教えている生徒たちが、十年、二十年後にどのような人間になって、どの程度国家社会のお役に立つであろうかという見通しについて、とにかく常に心の底で考えていなくてはならぬと思うのです。
社会の状況は常に変わっていくのは仕方のないことですが、予測をしていくというのは大事なことです。
どうやって社会の役に立つかと考えられるような人間を教育するというのはとても大変なことでしょう。
やはり、熱いものが必要なんだろうとも思います。
常に心の火をともしているような状態が必要でしょうね。
自分の会社の将来も10年というような単位で計画を立てることは大切なことです。
本日の森信三一日一言は
公生涯にあっては、出処・進退の時機を誤らぬことが何よりも肝要。だが相当な人物でも、とかく誤りがちである。これ人間は自分の顔が見えぬように、自分のことは分からぬからである。
どうやって後進に道を譲っていくのかという問題がありますね。
自分のことは分からないということがありますが、やれるとこまでと考えるのは問題ありですね。
時を逃せばただ辞めるだけになってしまいます。
しっかりと長いスパンで計画を立てる必要があるのでしょう。
本日の伝記は
勝 海舟 (かつ かいしゅう)
「日本国」を優先した政治家 【幕末、勝海舟は咸臨丸にて太平洋を横断し、アメリカを見てきた本格的国際人であった。幕臣でありながらも、徳川家の家臣と考える前に、この日本の一民と考えることができたのも、民主主義国家アメリカを見てきたからである。「公」に生きる人、勝海舟は日本を危機から救った】
よく知る人でも改めて読むと凄さというものがわかります。
江戸無血開城というのは大変なことだったでしょうね。
明治維新というのはロマンに溢れる時代ですがそこに多数のドラマがあるのだと改めて感じます。
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本日はここまです。
ありがとうございます。
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