デザイナーは旅をしよう。感性と創造力を豊かにする経験。
デザインを見る目を養うためには、美術館に行ったりアートギャラリーにたくさんいきましょう。
そんな言葉を聞いたことがある人は多いと思うのですが、美術館にいくように、「旅をする」ことは私にとっての見る目を養ったり、デザインのインプットを増やす方法のひとつ。
様々なアート作品から、色彩や形、構図に触れ、感性を磨く。
歴史や文化の背後にあるストーリーから学んだり、新しいアイデアの発想に繋がるなど、デザインに活かせることがたくさん。
芸術作品と同じように旅からも学べることは多く、実際に経験や体感することで刺激を受ける。
実際にフィンランドを旅して、感じたことを写真と一緒にどうぞ🇫🇮
空間デザイン
泊まったホテル、美味しい食事を楽しんだレストランやカフェなど、日本とは違った内装デザインをたくさん見ることができる。
木製のインテリアを中心に温かみのある空間。
大きな窓から光をたくさん取り込んだ美しさ。
自然をモチーフにしたシンプルな色使い。
ここのホテルは森に囲まれており、部屋の色合いもグリーンでまとまっていて室内にも森の写真が飾っている。カーテンを開けると外にも森林が広がる。ここまで緑に囲まれる体験は中々ないかも。癒されるという没入体験。
普段、空間デザインをすることはないのですが、コンセプトをどう落とし込んでいるかや、平面で見た時と実際に使った時の違いを感覚的に知る面白さがある。
ワークショップ体験
地元のアートを体験する。
その土地ならではのデザインに触れることで、新しいインスピレーションが湧いてくる。
実際に手を動かしてみることで、どんなことを意識しているか、その国ならではの文化がどう取り入れられているかも知れる。
毛糸の色を複数選んで縫っていく。じっくり実物を手にしながら、完成をイメージして考える。WEBデザインやグラフィックデザインなどPCを前にしてつくるデザインとはまた違う感覚。北欧ならではの色使いも素敵!
フィンランドを代表する作家、トーベヤンソン。ムーミンを描いており、お話の中に出てくる「その人にとって心地いとは?」をテーマに自分にとっての心地いいを描くワークショップに参加。
トーベヤンソンが描くモノクロのタッチの美しさや、同じテーマに対して人それぞれ違うことを実感できるのも興味深かった。
すっかりムーミンが大好きになってグッズもいっぱい購入。アーティストのファンになることで、その時の歴史や考え方も深く知れるのがいい。モノクロの表現も素敵だったけど、色の見せ方、配色具合もとても勉強になる。
同じキャラクターでも、タッチの違うムーミンの可愛さにも魅了されっぱなし。表現方法によって見え方も変わってくるので、デザインの参考にもしたくなり、絵を描きたい!とわくわくもしてくる。
カルチャーから学ぶ
フィンランドの冬は曇りが多く、一日どんよりしている日もある。私が訪れた時も中々太陽を見ることができなかった。
その分太陽が出てくると、その暖かさや嬉しさを感じる。街中も道が広かったり、建物同士の間隔があいている。首都のヘルシンキでも全体的にひらけているので、日陰になってしまう場所が少なかったのが印象的。
さらに室内で過ごすことも多いことから、サウナが盛んで、自己内省する時間に使ったりリフレッシュする機会をつくる人々が多くいる。気候の影響から生まれるカルチャーがあることを実感!
デザインをする上でも、形や色をビジュアルだけで考えず、こうした文化や生活背景を意識してアウトプットすることで、よりデザインに説得力を出すことできるだろう。
旅に出よう、デザインをしよう
旅はデザイナーにとって多くのインスピレーションをもたらす。異なる文化を体験することで感性が豊かになり、多様な表現からの学びも多い。その経験を実際にデザインに取り入れることで、独自のスタイルが出来上がったり、意図をもったデザイン制作ができる。
旅に出て、五感を刺激して、デザインしよう。
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