機能性をつたえるか、エモをつたえるか
夏ごろだったか、テレビから流れてくるアヴァランチーズの曲がかかるCMに目を奪われ、そして翌々日にTwitterでナレーションが石野卓球だと知り、CMのおじさんが如くさらに小躍り。
完全に個人的趣味としてもとても好きなCMが、いまのCR-V「オープンマインドビークル」篇。
なにが好きだったか
そうアヴァランチーズや石野卓球が好きだったということが入り口ではあるけれど、ナレーションの言葉、CM全体に流れる運転することの楽しさが伝わってくる映像に、完全に心を射ぬかれました。
思えば車のCMというと、最近は新しい機能やデザインを前面に押し出すCMだらけだったような。(あ、いや「Go, Vantage Point.」ってのもホンダだったか…)
それはそれで訴求として、決して間違ってはいないのだけれど。
このCR-VのCM、機能訴求やデザイン推しとか一切ない訳です。これ完全に地上波だとあまり見ない訴求軸で、そこに惹かれるターゲットにはピンポイントに深く刺さったんじゃないかなと思います。
特にわたしのように、運転するのは好きだけど、しばらく自分の車を持っていない層には響いたんじゃないかな。
メーカーがつたえたいこと
商品を売るには、当然それを購入することによって得られるメリットをつたえないといけません。
安くはない買い物であればあるほど、消費者は後悔したくないと思うはずなので、機能を前面に出すことは正しいです。
でも、最近だと購買意欲が高い検討者ほど、ネットで情報を集めるので、実は機能訴求はひと昔前ほど刺さらないかも。むしろ「幸せを運ぶ青い鳥、ブルーバード」まで遡るくらいの方が刺さるのかもしれません。
あとは、最近の傾向だとお野菜にしても、高級調理器具なんかにしても、ストーリーを見せることで、メーカーやブランドに対する信頼を得ていることが多くなっている気がします。
なんだかんだ、みんなエモーショナルとか好きなんだと思います。
さいごに
このCR-Vで流れているナレーション、これらの言葉はへこたれそうな時に聞くと元気がでます。ぜひアヴァランチーズの曲とともにお楽しみください。
The Power of Dreams
働こう
いやもっと遊べ。
大人になれ。
少年を忘れるな。
「昔はよかった」
という人もいるけど。
「今が素晴らしい」という人もいる。
どっちなんだ?
どっちもだ!
異なるものを面白がってウキウキと行き来すればいい。
オープンマインド
それが、きっとこれからの推進力。
やっちゃいけないことなんて、
そう多くはないと思うよ。
OPEN MIND
VEHICLE
HONDA CR-V
■動画詳細
エピソード
路上で踊り出すビジネスマン、パパラッチを気にせずキスするカップル、伝統や文化を大切にしながらサーフィンにチャレンジする女性、荒野でトランペットを吹く男性。メッセージを表現するために、今の時代を軽やかに生きる人々の様々なシーンを積み重ねました。現代風の若者が乗る初代CR-Vと、新型CR-Vが交差するシーンでは、「今も、昔も、どちらも素晴らしい」というメッセージを印象的に表現しています。軽やかに走り抜ける新型CR-Vと共に、是非ご注目ください。
配信開始 2018年8月/01:00
BGM曲名 Because I’m Me
アーティスト The Avalanches
CD情報 ワイルドフラワー(UICO-1288)
ナレーター 石野卓球