愛情は時間ではなく濃さなんだ
こどもに教えられたことを振り返ってみた。
私は17歳で出産して仕事ばかりしていたので専業主婦の人より子供と過ごす時間が少なかった。保育園に預ける時も(今から30年前)夜仕事の時も泣いてお母さんという顔を後ろ髪をひかれながら振り切った。
すべては生活のため
子供の将来のため
そして自営をはじめれば始めればで時間の余裕はもっとなくなる。もちろん心の余裕も。
子供が18歳くらいの時に「あんたみたいに仕事ばっかりする母親にはならん!」と言われて正直心が折れた。心が凍ったようになりながら
じゃあ働いてなくてご飯食べれなかったらどうするの?
と聞いた。彼女の答えは覚えてない。
後々冷静になると、初めて愛情不足だってことを私に訴えたかったのだろう。それまで仕事で寂しいなど全く言わない子だった。子供の前でも親は仕事の話が多く、仕事第一でやってきた。仕事をするにはパフォーマンスを維持するために家族間で迷惑のかけっこはやめようというルールもあったり。
しかし内心では、仕事優先で大丈夫なのか?と思っていた。仕事で昼夜いなかったり、子供には寂しい思いをさせてきた。その分私の中ではずっとハグしたり、ご飯は必ず作ったりしてた。(がご飯もチンと温めてひとりで食べる寂しさもあるだろうに)
しかしどんな時も子供を信じた。何があろうともこの子は大丈夫!私たちが育ててる子だから。特別に頭が良くなくてもやんちゃしても子供を信じてきた。「この子にはちゃんと伝わっている」と。
そんな時に全否定をするような私のような母親にならん!という言葉はきつかったな。頑張っている背中を見てくれてはないんだろうな。。。と。
そんな彼女が20歳のころ、こんなはがきをもらった。確か私の誕生日のお祝いに
ハガキの文字に心が震えた。最高のプレゼントだった。
あの時は反抗して言ったけど、私達親の愛情はちゃんと分かってくれてるんだと涙した。一緒に居れる時間に話したことは結構深い話をしてきたし、人の死にも携わってきた。平凡な家庭ではないことは確かだった。だからこそ人生についても話した。自分の人生だから好きにすればいいけど自由=責任だよと(今考えると中学生から話してきたな)
何よりもきっと家族間で言ってたことが彼女にちゃんと響いてたのだと思った。
親は親。子は子。互いに自分の人生があって自分の人生を生きること。
私は決してできた母親ではない。生活のため・家族のためが自分のための仕事になり、親としてより人として一生懸命生きることを見せてきたのだと思う。そして私と繋いだ手のぬくもりは今はもう孫へと引き継がれた。
いまや母になった彼女に、またまたガツン!と言われるときもある。そんな時に彼女が言う言葉は
「オカンじゃから言えることじゃから。本音とか他の人には言えんじゃろ」
きっと彼女にとって私は受け止めてくれる人なのであろう。今も昔もこれから先も。。。それが愛情を感じてくれてる証なんだとM体質の母は思う(笑)
そしていつかきっと子育てに悩んだ娘に言うであろう。あなたにも受け止める時代が来たねと。
今私はひとり親支援をしている。
サロンのお客様も女性でお母さんも多い
子供の話になるとみんな色んな不安があったりする。母親はずっと母親として色んな気に揉むことがあるけど、大丈夫って言いたい。
子供を信じていればきっと伝わっている。愛情は時間ではなく濃さなんだ
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