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【人生哲学】老子に学ぶ「心が疲れない生き方」〜競争社会で大切にしたい謙虚さの視点〜

今回は、中国の哲学者 老子から学ぶ生き方のヒントをお伝えします!

海の謙虚さが教えてくれること

老子の名言↓

「上善は水のごとし」
=最高の善は水のような性質を持つ

水は争わず、静かに低いところへ流れていきます。

すべての水の流れが海に向かって流れているのは
海がどこよりも低いから。

謙虚さが海に力を与えています。

ふと考えてみると、確かにそうですよね。
水は決して高いところには登っていきません。

山で流れる川も、必ず下に向かって流れていきます。
そして、その先には必ず海があるんです。

(海は広いな大きいなー♪って歌ってた頃、海の謙虚さに全然気づけてたなかったなと思います。笑)

現代社会での「上を目指す」という価値観

老子が広めた道教では
「あえて一番にならない」という考え方があります。

わたしたち人間は、一人残らず
大きな一体となったもののほんの一部に過ぎない。

 一人一人がそれぞれの山や川の水の流れのようなもの。

それぞれの川は、ぱっと見では離れているように見えるかもしれないけれど、 結局最後はすべて同じ源につながっているんです。

でも、わたしたちが生きている現代社会では、むしろ逆のことが求められています。

  • 競争に勝つこと

  • 一番になること

  • より上の地位を目指すこと

わたし自身、以前メディアの仕事をしていたときは
常にオーディションがあり、1番にならないと選ばれない世界でした。
今思えば、まるで椅子取りゲームのような毎日。

でも実は、このような考え方は、人生の流れに逆らうことになって
たくさんの無駄な時間とエネルギーを使うことになります。

競争がもたらす心の疲れ

一番を目指して頑張れば頑張るほど、わたしたちの心は消耗していきます。

  • 他人との関係がギクシャクする

  • 達成しても新たな執着が生まれる

  • もっと、肩書きや社会的な地位、名声、お金にこだわるようになる

一生懸命がんばってその目標を達成したときには
がんばった分だけ自然と自尊心も高まります。

でも、その分自分だけが上に行った気持ちになって人を見下してしまったり。

逆に、そういう人を見て自分を卑下する人が出てきたり...。
この悪循環から抜け出すのは簡単ではありません。

「誰一人、独りで成功した人はいない」という真実

実は、わたしたちの人生は誰かの支えなしには成り立ちません。

たとえば、こんな風に振り返ってみると...

  • 生まれてから育ててくれた親

  • 読み書きを教えてくれた先生

  • 毎日元気に挨拶してくれる近所のおじいちゃん

  • 食べ物を作ってくれている農家さん

(わたしの場合、母との喧嘩で夜ご飯抜きになった時、こっそりバナナの半分をくれた祖母の存在は大きかったです。なぜ丸ごとくれずに、半分だったかは不明。笑)

どんだけ競争から勝ち抜いて成功しても、本当の意味で自分の力だけで成功した人はいないはずなんです。

誰しも、いろんな人に支えられて今があります。

大人になった今、 自分で手に入れたものはどれだけあるでしょうか?

老子によれば「自分で手に入れたものは何もない」

つまり、自分の人生は自分以外のすべての人からの贈り物。

自分が今あるのは、他の人の愛情と思いやりのおかげなんです。

だからこそ、現代の成功要素、お金や名声を手に入れたからって自分が他の人より上にいるとは考えることはできません。

わたしたちは、誰ひとりとして自分で自分の地位を手に入れていないからです。

これからの時代に必要な「謙虚さ」という生き方

すべては謙虚さ。

大切なのは、

  • 自分が一番だと思わないこと

  • どんな成功も、周りの支えがあってこそだと理解すること

  • お互いを尊重し、不必要な競争を避けること

今の時代だからこそ、わたしたちは時に立ち止まって考える必要があります。

本当の強さは、海のように低きに身を置きながら
すべてを受け入れる謙虚さの中にあるのかもしれません。

今回の内容も少しでも参考になればうれしいです。
きみに幸あれ!


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