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母へ。

これが最後の手紙になると思います。
母と元気に過ごせたのは小6まで
母と過ごせたのは高3の夏まで


家族のことが心配で
死を間近にしてもなお
残された人のことを想い行動してた母には
頭があがりません。


母にはたくさん謝りたい。
抗がん剤中に熱が出た母に寄り添えばよかったのに
氷枕を投げてごめん。


本当は病院に戻らないでって
いつも言いたかったけど
家にいてもお母さんがきついのと
私が素直になれる自信がなくて…
いつもね見送った後、泣いてたんだ。


もっと素直になれたら
もっともっと大好き、愛してるって言えてたら
何か違った未来があったのかな…


楽しい思い出よりも
後悔や自分の行動の幼稚さに腹が立って
神さま仏さまを憎み
家族さえも距離を置く私を
空から見てどんな風に見てたんだろ。


今はね
『ありがとう』しか出てこないんだ。
母のおかげで理学療法士を目指そうと思えた
母のおかげで心と身体の繋がりの大事さを知った
母のおかげで母になれた

そして
母のおかげでかけがえのない人たちと
出逢うことができたよ。


実家でゆっくりできてるよ
毎日笑ってるよ
私といて楽しいって言ってくれる人がね
たくさんいるんだ〜。
優男くんはね、母に似てるよ。



ありがとう
ありがとう


私らしく生きるね
この想いを伝えていくね



愛してるよ

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