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「私なりの応援とは」を考え続けた2020‐21シーズン(前編)

こんにちは、ミーハーにわかバスケファンです。

先日行われたChampion Ship FINALを持って、日本のプロバスケットボールリーグであるB.LEAGUEの2020-21シーズンが無事幕を閉じました。

優勝した千葉ジェッツの皆さん、おめでとうございました。

新型コロナのパンデミックによる影響でレギュラーシーズンの完遂すらできなかった昨シーズンを思うと、試合中止や日程変更、無観客試合を挟みながらも、ひとまず最後までシーズンを完走できたこと、バスケファンのひとりとして心から嬉しく思っています。
選手、チームスタッフ、その他関係者の皆々様、本当にありがとうございました。

さて、私にはずっと応援しているバスケットボールプレーヤーがいます。
B.LEAGUEに興味があるのも「彼らの活躍・成長を見たい」という思いからであり、毎シーズン彼らの試合日程を中心に日々の行動予定を動かすくらいには、その選手たちのことが大好きで大好きで仕方がありません。
そしてありがたいことに、私は今シーズンも彼らがコート上で躍動する姿を目の当たりにしながら応援させてもらうことができました。

現B1・大阪エヴェッサ所属 角野亮伍選手

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現B1・島根スサノオマジック所属 杉浦佑成選手

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彼らはバスケットボールと私を繋いでくれる、私にとってとても大切な存在です。

角野選手は今シーズンプロデビュー、杉浦選手はプロ3年目(特別指定選手時代を含めると5年目)ですが今シーズンから島根に移籍し、それぞれ新たな環境で挑戦を始めました。

そんな節目の年を迎えた彼らを追いかけた2020-21シーズンは、私にとっても特別なシーズンだったように感じます。

せっかくなので、そんな特別なシーズンをきちんと振り返っておこうかなと思い、noteでつらつらと書き始めてみたものの、いつのまにか1週間以上が過ぎ…
ふたりへの想いを綴り始めたらほんとにもう止まらなくなってきてしまったので、とりあえず前後編に分けてまとめることにしました。笑

ということで、この前編では杉浦選手を追いかけたシーズンを振り返ります。

覚悟の8ヶ月

昨シーズンまでは現B1・サンロッカーズ渋谷に所属し、今シーズンから島根スサノオマジックでプレーすることになった杉浦選手。

途中、怪我やコンディション不良で何度か欠場したこともありましたが、2020年10月3日の開幕・滋賀レイクスターズ戦から2021年5月10日のシーズンラストゲーム・新潟アルビレックスBB戦まで全60試合、チームから離れることなく無事に乗り切ってくれました。

彼がどんな選手で、今シーズンどんな成績を残したのかは、私みたいなにわかファンなんかが説明するよりもチームオフィシャルプロフィールやリーグスタッツを見ていただいたほうが早いと思うので、よろしければ以下のリンクをご参照ください。
(手抜きじゃないよ笑)

↓ チームが出しているオフィシャルプロフィールはこちら
↓ リーグスタッツはこちら

前所属のサンロッカーズ渋谷は彼がプロの世界へと足を踏み入れたチームだったということもあり、移籍の話を聞いたときは正直「寂しい」という気持ちが真っ先に頭へ浮かんでしまいました。
生涯1チームで終えるとはさすがに思っていなかったけど、出ていくとしてももう少し先かな…なんて勝手に予想してたので。

ただ、開幕前に刊行されたBリーグオフィシャルガイドブックをはじめとする各種媒体のインタビュー記事を通して、彼の移籍に対する想いを知ることができてからは、「寂しい」という気持ちはすっかり消えました。
むしろ「これからどれだけ成長して、どんな姿を見せてくれるんだろう」と純粋に彼の未来をワクワクできるようになるくらい前向きになれたというか。
ご本人の言葉って、私のようなファンにとってはすごく大きいものでした。

シーズン終わった今のタイミングで読むのもいろんな意味で面白いと思うので、まだご覧になってない方はよかったらぜひ。笑

彼の使った言葉の中で私が一番印象に残っているのは、「勝負の年」というワードです。
ただ単純に環境や契約条件を変えたいというだけではなく、彼なりの「覚悟」があって移籍の道を選んだことがこのワードからひしひしと伝わってきて。
だったら、私もひとりのファンとして、彼と同じような覚悟…とまではさすがにいかないけど、たとえ距離が離れたとしてもできるだけ今まで通りを貫いて、気持ちの面では何一つ変えることなく応援し続けようと覚悟を決めました。

とはいえ、こちらは毎シーズン「〇〇選手が△△へ移籍」とよく耳にしてたのもあって、割とすぐすんなりと受け止めることができた(気がする)んですけど、当のご本人にとってはめちゃめちゃ大変な出来事だったと思います。
素人が想像しながら振り返っただけでも、

・新たな土地、環境への適応
・チームにおける役割の変化
・「日本人エース」と呼ばれることへのプレッシャー
・開幕直後から直面した怪我
・3x3代表合宿との両立による過密スケジュール などなど…

ざっとこれくらいは、彼の身体や心へ一気に負担がかかっていたのではないかな、と。
そしてここに、新型コロナの影響を受けて追加されたであろうシビアな行動管理(試合運営ルール)まで入ってくるとなれば、2020-21シーズンは彼が過ごしてきたプロ生活の中で最もタフなシーズンになったのではないでしょうか。

リーグ全体としても大怪我(靭帯・アキレス腱の断絶等)をしてしまう選手が例年より目立った印象がありますし、実際にプレーをする選手たちにとってはコロナ禍におけるスポーツ興行というのは本当に過酷なものであり、非常にタフな8ヶ月間だったと思います。

片道750kmは遠かった

彼にとって勝負の年となった今シーズン、私が現地へ見に行けたのはレギュラーシーズン60試合のうち16試合
「16試合も…」と感じるか、「16試合しか…」と表現するかは人それぞれだと思いますが、私の中では「もっとたくさん見に行けたらよかったな」と少しだけ後悔が残る数字です。
最初に移籍先が発表されたときは「島根なんて近い近い、同じ本州で地続きだもん、行ける行ける✌」なんて言っていた私ですが…いやーーーーーーーーーー、島根はやっぱり近くなかったわ!!遠い!!遠いです!!笑

もちろん、物理的な距離の遠さだけではなく、いろんな事情があっての16試合だったわけですが、残りの44試合を「彼の頑張る姿・成長する瞬間を自分の目で見ることができなかった」と捉えるとやっぱり少し悔しいです。
もっと見に行ける状況になってくれてたらよかったのに…。

ただ、これまでより距離が遠くなり、試合会場へ足を運ぶ頻度が下がってしまったからこそ気づくことのできた嬉しさもありました。

それは、10月21日の大阪エヴェッサ戦@松江市総合体育館ではじめて島根ホームに行ったときのこと。

彼は開幕直後に怪我をしてまだホーム戦デビューできていなかった(この日も帯同はしていたけどDNPだった)けど、会場には#14のユニフォームやTシャツを着たファンの人がたくさんいて。
なんかもう、それを見ただけでなぜか私は嬉しくて泣きそうになってしまったんです。

別に渋谷時代だってファンはたくさんいたし、青学(渋谷ホーム会場)にだって#14のユニフォームやTシャツを着た人なんていくらでもいたんだけど!!笑
でもなぜだかその光景を島根で見たら、とてつもなく嬉しくなっちゃったんですよね。

多分、そのチームを愛してやまない地元の人たちから彼に寄せられた期待の高さを、ただのファンでしかない私ですら実感できたことが嬉しかったんだと思います。
「彼はすっかり愛されているんだな」と思えてちょっと安心したというか、なんというか、おまえは何様なんだって感じですけど。

周りからの期待を一身に背負って、その期待に応えようとまっすぐに努力し続けることができ、周りに「自分を応援してくれてる人」がいることに気づいたら、気づいた分だけ自分のパワーに変えられる。
私がこれまで見てきた限りの「彼」は、応援してる側にそう思わせてくれる選手です。

赤の他人な私ですら、会場へ入ったときに彼がたくさんの人から期待され、愛されていることを感じたってことは、ご本人はきっともっと強くその愛を感じてたんじゃないかなぁ…と思うのです。
そして、たくさんの人から愛されることで、きっと彼はもっともっと強くなるはず!!そんなワクワクを感じたりもして。

このワクワクってきっと、島根という新たな地に彼が連れてきてくれたからこそ感じることのできたものだと思うので、片道750kmの距離に今は感謝しています。

記憶に残る試合

見に行った16試合の中で一番記憶に残っているのは…
うーーーーーーーーん…
どれも思い出たっぷりだけど、ひとつ選ぶとしたらやっぱり、古巣と対戦した2月26日のサンロッカーズ渋谷戦@松江市総合体育館。

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大好きな先輩たちへのご挨拶タイムを見てほっこりしつつ。

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見慣れたユニフォームを着た選手を相手にコート上でぶつかっていく彼の姿は、いつも以上に頼もしく見えました。

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特に、同じポジションということで練習中からたくさんお世話になってきたであろうけんたさんとのマッチアップは、見ていて胸にぐっとくるものがありました。
まさか、こんな形でふたりの背中が並ぶところを見るなんてなぁ…。

この試合で彼自身が大活躍したか…と言われると,数字的にはそうではないところがちょっと残念ではあるのですが。笑
古巣相手に無事勝利を収めることができたのは、もう本っっっっっっっっ当に嬉しかったです!!!!!!!!!!!!!!

勝利が決まった瞬間、みんなが彼にハグをしたり頭をぽんぽんしたり、とにかくみんな「やったな!よかったな!」と彼に声をかけるシーンを見たらもう感情がやばくて。(語彙力)

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それだけチームメイトみんなが彼のことを大事に思っていてくれて,「彼のためにも勝たなきゃ」と考えてくれていたように見えて,もうそれだけで涙が止まらなかったです。

まぁ、7割近くは私の思い込みだろうけど!!!
というか、チームメイトの阿部諒選手も特別指定選手で渋谷に在籍していたことがあるので、別に彼だけのためではないってわかってます大丈夫です。笑

あー、終盤のPちゃんへのアリウープパス最高だったなぁ…
撮れなかったけど。

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Pちゃんのダンクは撮ってたのにね、ごめんね。笑

私は2戦あるうちのGAME1しか見に行けませんでしたが、本当に楽しい40分間でした。
実はスケジュール的に結構無理・無茶をして見に行かせてもらったんですけど、今振り返っても「あのとき無理してでも行ってよかったなぁ」と思います。

もちろん、私が見に行けなかった試合でもしっかり結果を残してくれていますし、配信で画面越しに応援するのも楽しかったです。
富山グラウジーズ戦でのプロキャリアハイ更新なんかは、まさに勝負の年にふさわしい活躍だったと思います。

正直、これだけの活躍ができる選手だと私はずっと信じていたので、あとはきっかけさえあれば…と思っていました。
そのきっかけが「チームが変わったこと」であり「役割が変わったこと」だっただけ。
ファンのひとりでしかない私が言うのもなんですが、彼が覚悟を決めて移籍した判断は間違いではなかったと心からそう思っています。

”勝負の年”に対する想い

今シーズンラストゲームとなった新潟アルビレックスBB戦が終わったとき,私はこんなツイートを残していました。

「勝たせに来た」というパワーワードの是非はさておき…。笑

私が今シーズン「島根スサノオマジック」の試合会場に足を運んだ理由は、まぎれもなく彼がきっかけであり、理由そのものでした。
そして、「見に行ってよかった」と思えるような姿をたくさん見せてもらえました。

今シーズンの島根スサノオマジックは28勝32敗で西地区10チーム中5位。
チームの歴史としては、この28勝という数字はB1昇格後最多勝利という記録なんだそうです。
そして今シーズンでは、これまで一度も勝ったことのない相手(名古屋とか)から初白星も挙げており、チームにとってはまさに記念すべきシーズンだったと言えるのでは…と個人的には思っています。

が、今シーズン彼が目標として掲げていた「CS出場」は残念ながら達成できませんでした。
また、勝ち負けの結果以外にも、コート上で思うようなプレーができてなくて悔しそうにベンチへ戻っていく姿も何度も見かけました。

2020-21シーズンを終えた今、彼がどう振り返ってどう捉えているかは私にはわかりません。

ただ、満足できるようなシーズンではなかったとしても、彼はきっと様々な悔しさをバネにこれからまだまだ成長して、この先もどんどんかっこいい姿・プレーを見せてくれるはずだと私は信じています。
私自身もやり残したことや悔しい思いがあるからこそ、「来シーズンも見に行かなきゃ!できるだけ近くで見守りたい!応援したい!」という気持ちが大きくなっている気もします。

まだまだ「勝負」は続いている。
彼の勢いに振り落とされないように、しっかりついていけるように、私も来シーズンに向けて前向きに準備していきたいです。

このnoteを書いている時点では、彼の来シーズンの去就はまだわかっていませんが、一回移籍を経験したらもうどこに行っても大丈夫!!
遠いとか遠くないとか変わらん!!関係ない!!笑

彼がどんな道を選ぼうと、私は「その道が正解である」とご本人以上に強く信じながら、引き続き彼の成功を願いつつ、アリーナへ足を運び続けようと思います。

2020−21シーズンも「好き」は最強でした。

後編へ続く…


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