光と影は私の生活に熱を生む
これは、わたしが生活の中で見つけた少しの光と影の話。
爪がきらきらと輝いているのが好きだ。何度も何度も、光に照らしてきらきらを楽しんでいる。指先の調子ひとつで心を躍らされるこの気持ちは、わたしが最近手に入れた気持ちだ。
今季は「中に着込む」ということを覚えた。いつもは寒い風から身を守ろうと、上に着るものを厚くしたり、カーディガンを着たりしていたが、肩が凝るのであまり好きではなかった。「中に着込む」とあったかいし、肩に重い衣類をかけなくていいので、快適。もっとはやく気がつけばよかったな。
おうちでぬいぐるみを抱きしめてYouTubeを見る時間が好き。私は、この時間のために仕事を早く片付けることができる。ぬいぐるみ全員が私にひっついてきてくれる、とても愛おしい時間。
私はお風呂があまり好きではない。お風呂に入るということは、ボディクリーム、化粧水、乳液、保湿、ドライヤー、それらを全て含むから、少しめんどくさいと感じてしまう。だけどこの間、1日お風呂に入れない日があった。そしたら、お風呂に入りたくて仕方なかった。お風呂に毎日入れるってとてもありがたいことなんだと実感した。
花瓶に生けた花の水換えをする時間が一番人間の作業時間の中で尊い時間だと最近判明した。水を換え、花を花瓶に戻し、元あった場所へ飾り、また花を愛でる。気づけば気持ちも変わっている。
昔描いた絵をみて「よくここまで描いたな」と思うことがある。当時はそれでも満足いっていなかったので、SNSで公表することをしなかった。今見れば、十分人に見せることができる絵なのに。嫌な歳の取り方をしている。
ずっと使い方を間違っていたものがある。家で使うものだから誰に見られていた訳でもないのだけれど、気づいた時には妙に小っ恥ずかしかった。別に前の使い方でも不便じゃなかったし…なんて、心の中で正しい使い方を突っぱねたりする。
やらないといけないことがどうしてもできない時がある。一度ベットに転がってしまったが最後、全てを忘れて眠りの世界へ突入する。大抵のことは、今やらなくても大丈夫なので。そう言い聞かせてわたしは眠る。
好きって思えるものがわたしには沢山あって、どれも特別普段は気にしないのだけれど、それとは全く関係ないことをしているときにふと、「あ、あの時のあの時間好きだったな」とか、「あれはこうだったのかもしれない」と気づいたりする。
ふとした時に猛烈な不安に襲われることもある。それは生に対する恐怖。昔は人間が死ぬという事実がとても怖かった。お風呂で1人泣いたこともあるくらい。だけど今は違う。生きることが怖いのだ。
光がさせば影が生まれる。熱も帯びる。