山登り人生VOL434南アルプス分水嶺三峰岳(塩見岳その4)
1969年9月23日から記録を執り始めた山日記をブログで振り返っています。ブログは2021年9月1日から始め3周年を迎えました。
このシリーズ「山登り人生」は、2023年3月29日から始めています。
44歳頃の山登りです。
平成5年度の山行は26回延べ48日と
前年度比7回・8日増と年々増加していた。
昨年夏の上信越ツアー、今年春の東北ツアーに続いて
南アルプス北岳等の踏破を目論み
一日目に三伏峠に入り
二日目塩見岳と踏破して長い長い縦走で熊の平小屋に到着です。
三日目退却した場所三峰岳は南アルプス分水嶺でした。
No567夏山合宿塩見岳(南アルプス分水嶺三峰岳)
平成5年8月11~16日
M社長、I君、Y女史と私
14日大雨で北岳断念の分水嶺
三峰岳ミブダケ2,999mを遠望した時、その存在は間ノ岳の一角に過ぎず、
その呼び名も知らなかった。
その山が今回の山行では大きな分岐点となった。
風雨のなか間ノ岳から北岳への縦走を諦めて、
両俣小屋へとエスケープした地点である。
そんなことで帰宅し改めて地図を見て、想いを南アルプスへ引き戻した。
すると三峰岳がいかに重要な場所かを新たにした。
風雨に晒された山は、こんな場所だったのかと、感慨が深くなってきた。
第一に長野県・静岡県・山梨県の県境交差点である。
第二に私達を濡らしたあの雨は、
天竜川支流三峰川(長野県)、大井川(静岡県)、富士川支流野呂川(山梨県)へと泣き別れするのである。
いずれも有名な川で、最後は静岡県へと流れ太平洋に注いでいる。
第三に甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・仙塩尾根・塩見岳・赤石岳へ続く赤石山脈と北岳・間ノ岳・農鳥岳の白根三山をジョイントしている山なのである。
いかにも遠慮したように3,000mに1m足りない。
13日天気快晴で三伏小屋から塩見岳に登る途中で、
また塩見岳から長大な仙塩尾根を縦走する時に、
常に目を引く間ノ岳西の小さな頂、改めて見る写真でも遠慮している頂だ。
あと一日、あんなに風が強くなかったら、
予定どおり間ノ岳・北岳まで行けたかもしれない。
9年後、退却した同じ日、平成14年8月14日、
67座目北岳・68座目間ノ岳を踏破しました。
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