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「会社員をしながら、自分の仕事をつくる」を提案する1冊をつくっています
現在、電子書籍レーベル「かくたすBOOKS」で出版予定の本を鋭意制作中です。
第一弾は、英検1級につなげるパーソナルコーチングスクールと、複業・起業を支援するGrounded Business Academyを主宰している森心さん(通称:ココさん)の本になる予定。
ココさんは、世界中に支社を持つ大手企業に新卒で入社し、持ち前の英語力を生かしながら会社員として働いていました。
会社でのキャリアアップにとても前向きで、「髪を振り乱して」働いていたとのこと。
しかし、お子さんが生まれたことをきっかけに会社でのキャリアアップに疑問を持ち、「子どもが小1になるまでに在宅で(オンラインで)働けるようになろう」と決意。
会社員をしながら英検1級合格へと導く英語コーチの事業をスタートし、複業期間4年を経て独立されました。
独立に至る経緯については、先日ココさんが『かくたす編集部ラジオ』にゲスト出演してくださったので、ぜひお聞きください!
かくたすBOOKSのコンセプトは、「生きる選択肢をひとつ足す」。
ココさんは、
「社会人として10年以上働いたり、子育てをしたりすることで価値観が変わり、『ずっとこの会社で仕事をしているイメージが湧かない』『心からやりがいを感じられる仕事をしたい』と考えている人たちに、『自分の仕事をつくる』という選択肢を提案したい」
という思いを持っていらっしゃいます。
☑️ 会社員として働きながら、
☑️ やりがいも収入も得られる「自分の仕事」を小さく始め、
☑️ いつでも会社員の仕事から軸足を移せるくらいまで育てる。
自分の強みを生かした「もうひとつの仕事」を持つことで、変化の多い時代のリスクヘッジになりますし、心の安定にもつながります。
本をつくりながら上げる「3つの解像度」
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目下のところ、ココさんに原稿を書いていただきつつ、フィードバックさせていただきつつ、時に話し込んだり、時に脱線したりしつつ(これがまた楽しいのだ笑)、原稿を進めています。
そのやりとりの中で、次の3つの解像度を上げるための話し合いをかなり綿密に行っています。
①この本を求めているのはどういう方たちなのか?
=ターゲットの解像度
②その方たちが心から求めている働き方とは? その奥にある願望とは?
=インサイト(本音と動機)の解像度
③その方たちにこの本を届けるには、どういう言葉を使うといいのか?
=使う言葉の解像度
編集者である私がメインで関わるのが「③使う言葉の解像度」の部分。
ココさん自身が複業支援の事業を進める中で、つかんでいらっしゃる「①ターゲット」「②インサイト」があります。
それらをどんな言葉を使って表現すると、ターゲットとなる人たちに届きやすいのか?
「これは私のために書かれた本だ!」と直感的に思ってもらえるのか?
言葉って磁石のような働きがあって、インサイト(その人が意識していない本音や動機)に合致した適切な言葉をタイトルや見出しに使うと、その言葉に反応する方たちが興味を持ってくれます。
反対に、興味関心に合致しない言葉を使ってしまうと、読者になってほしい方たちにチラ見すらしてもらうことができません。
言葉選び、かなり繊細な作業です。しかし、検討してもしすぎることはないくらい、とってもとっても重要!
ココさん自身が独立前に描いていた理想の働き方の要素として
「子どもが小1になるまでに在宅で(オンラインで)働けるようになる」
「やりがいも収入もあきらめない」
というものがあります。
実際に独立する・しないは置いておいて、同じような思いを持っている方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。
同時に、
「そうしたいのは山々だけど、そんな働き方、本当に実現できるのかな。何から取りかかればいいのかわからないし……」
「今すぐ独立はする気はないけど、保険としてサイドビジネスを持っておきたい。でも、そもそもそんなことする時間が取れるのかな?」
といった不安も湧いてくると思います。
そういった心の中にある「今の働き方を変えたい!」という前向きな思いと、「でも、どうしたら……」という霧のようなモヤリとした不安に、どんな言葉を投げかけたら振り向いてもらえるのか?
本づくりって、その本の中で「言葉」をどう扱うかを深く考える作業でもあります。
引き続き、悩みながら、もがきながら、楽しみながら、ココさんと一緒に探究を続けていきたいと思います。
そして、完成した暁には、こちらでもご報告しますね。
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