インティチュマを学んでみた(儀礼研究第2回)【しょぼいレポート】
プロ奢ラレヤーのオンラインサロン「プロ奢サロン」の儀礼研究(課題図書の読み合わせ)第2回のアウトプットをまとめます。前回のアウトプット、関連エントリも併せてご覧ください。
キーワード
読み合わせの内容を踏まえ、さぼっちなりにキーワードの意味をまとめてみました。
インティチュマ:信仰している対象(トーテム)の繁栄を祝う儀式。供儀とも呼ぶ。信仰の対象に対して部族のメンバーが肉体の一部や家畜をささげる、石を削った粉を振りかけるなどの謎のふるまいを「神への供物としてささげる行為」として行い、集団の維持を行うこと。部族によっては、季節の合間のつらい時期(飢饉や疫病)をみんなで乗り越えよう!という意味合いも含むらしい。
【トーテムへの信仰を深めて規模を大きくする→トーテムの信仰を壊す→連帯感や共犯意識を集団に植え付け、より共同体意識を高める】という流れを周期的にとって集団の秩序を維持することも、有事の際のみ実施することもある。
集合的沸騰:”非日常感”を伴う儀礼(祭り、祭事)から生まれる興奮によって、同じトーテムを信仰する人間同士の関係が密になり、盛り上がること。
インティチュマの意味を整理する上で、儀礼の存在は集団を統率するという観点で、大事な役割を持っていることを知りました。
儀礼という形式で行っている行為そのものには意味はなく、「同じ信仰をしている人間たちが暗黙の了解で同じ動作を取る」ことや「集団の中で同じルールを守る」ことで生まれる連帯意識を、集団の治安を維持するために活用していたそうです。
感じたこと
上記のキーワードを整理してみると、現代でも儀礼が行われているよなぁと素直に思えてきました。顔なじみのない人間関係を親密にするために、新人歓迎会を開くことはよくあるし、学生が文化祭や体育祭の後で打ち上げを行うし、子供も朝早くにラジオ体操をしに行く習慣が残っています(まあ、場所によりますが)。ところで、成人した人ほど身に覚えがあるかもしれませんが、交流の場には必ずと言っていいほどお酒を目にしていると思います。飲酒によって人間たちを興奮させやすくすることで、集合的沸騰を促しているのかも知れませんね。
どの例も複数人の人間が集まって”非日常”に直面することで、参加していた人間同士で密接な関係を構築しています。「儀礼」と聞くと知らない宗教や古いしきたりを目にした時のような胡散臭さを感じがちですが、現代でも形や名前を変えて交わされていることが、今回の読み合わせで知ることができました。
今回はここまでにします。それでは。
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