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霜月

11月。

早朝は気温が低い日が増えた。今朝は3度だった。外に出た瞬間、吐く息が白くなる。公園の木々も色づいてきた。冬はすぐそこにある。

夏の暑さが積み重なった心身を休めているうちにもう12月。残りの一ヶ月はあっという間に過ぎ去るだろう。年末年始といえば、カレンダーの関係で休みが長くなるそうだ。およそ去年の倍も休める。ありがたいことだ。

ついでにどこかへ旅にでもと調べてみたら、年末年始という繁忙期にインバウンド価格が加わった料金を見てすぐさま考えを改めることに。円安が続き、食料品の値上げも一向に止まらない。大きな出費を避けるようになるのもしかたがない。ウチは朝食はパンがほとんどだ。超熟の値上げはショックだった。チョコレートのお菓子なんて「食べやすい一口サイズ」とかなんとかいって、量は半分に減り、お値段2倍なんて商品が増えた。

職場でも周りでも同じような話題で盛り上がる。よその家のことなど知らないけど、倹約を意識したこの感覚はどこも同じことにちょっと安心した。

今はAmazonのブラックフライデー真っ只中。昨年のノリで期待していたら、欲しいものは値引きされてなかった。中にはブラックフライデーが始まる前の価格と変わらない商品もある。大幅割引の日用品や食品がお買い得なのかな。

業務のピークを過ぎた職場では、11月からチームミーティングが盛んだ。先日は品質と生産性を高める上で、ミスの共有と再発防止策の意見交換が行われた。

チームには普段から自分のミスに脆く、他人のミスに厳しいご婦人がいる。職場では誰もが知る問題児だ。敢えて年輩の方に児を付けるのは、中身がとても幼稚だから。趣旨説明が始まるな否や、彼女は配られた資料のどうでもいいちょっとしたことに噛み付いて暴れまくった。私は進行役をフォローしようと「気楽な意見交換の場だから、穏やかにやりましょうよ」となだめようとしたら噛みつくように絡まれた。頭に血が登っているようだった。そのミーティング中は他のメンバーと目が合うたびにお互いに苦笑しながら時間の経過を待った。

注意喚起や事例、今後の目標と課題を挙げるたびに、自分への批判と捉えて顔を真赤にして怒っているその姿を見ながら、議論どころか意見交換もできない人がこれまでどうやって生きてきたのかちょっと気になった。

ミスの種類にもよるけど、当事者の名前を伏せて事例だけで共有できることは多い。世の中には過剰に受け止めてしまう繊細な人もいる。そういう配慮を全く汲み取れないこのご婦人は、他部署にも聞こえるくらいのバカでかい声で「自分は言われても平気だから、ミスをしたときにはストレートに直接本人に伝えるべき」と続けた。以前、直接ミスを指摘された彼女は、業務中にデスクで泣き出し、そのまま早退したっけ。

それにしても、社会にはいろんな人がいるなぁ。もちろん、自分も含めてだけど。

ここしばらく、季節の変わり目というか、秋のアレルギーというか鼻水がとまらないことが多い。強く鼻をかむと鼻血が出ることさえある。なんだか鼻孔に違和感があって調べたら、鼻潰瘍ができてやがった。自覚のないストレスもあるのかもな。なんでも悩むときりがないから、悩まないようにしたい。

最近、身体の疲れが続いているときは、手の爪の伸びが遅いことに気づいた。それとも年齢によるものだろうか。週一回の爪切りでも体調は管理できるみたい。そういえば、まもなく最後に体調を崩してからおよそ1年が経つ。疲労を感じる日は多々あったけれど、この1年間は風邪をひくことがなかった。

それが健康なのか、単に運が良かったのか、人混みを避けていたことも関係があるのかはわからない。趣味のウエイトトレーニングの効果も含まれるんだろうけど、トレーニングをやりすぎないことが健康に一番の効果がある気がしている。

この調子で、最後の12月も過ごしたいものだ。

ところで、先月に書いたGR3。これまで通り抽選に外れた。やっぱりね!ってなった。来年、新型が登場するらしいし、ひとまずは抽選に応募するのはやめようと思う。


おしまい





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