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価値観の逆転、ポジション決めの重要性

無能なフリをすることも時に必要と感じる時があります。
無能というと語弊がありますね。本来の能力よりも低く見せるほうが良い相手がいます。

そんなに力も無い、スキルも無いくせに、あの人では無理だろうなーと見られておくべき相手と、逆に本来の能力以上に自分を見せたほうが良い相手。

この見せ方のバランスって非常に大事な気がします。
特に今のような一つの会社で働く考え方、その価値観が弱くなっている現代においては、昔のように、その会社で出世したり、給料をただ上げるためにガムシャラに頑張ることそのものに価値が低くなってきています。

もちろん、一つの分野に頑張ることも、出世や昇給を目指す人たちを否定する気はありません。ただ、その一点における価値や評価の考えが変わってきているということです。

一つの会社で立場が上がれば責任が増えます。当然普通なら給料も上がるのでしょうが、ただ昇格した人たちだと拘束される時間が増えていきます。判断や決定権については自由度が増すようで、会社の方向性と文化による縛りは実は立場の高い人ほど強くなります。責任とはそういうものですよね。

今の時代や社会性から見ると、
前述した
①本来の能力より低く見せたほうがいい相手
②本来の能力より高く見せたほうがいい相手

この相手が昔と今ではひっくり返ったのだと思います。

ひと昔前、出世したい、とか一つの企業で昇給したいといった終身雇用の文化も根強かった時代であれば、企業内でこそ②本来の能力より高く見せる相手は社内の人、役員や上司たちでした。
それが一つの仕事に拘らない、副業する人も増える今の時代においては、必要以上の拘束を嫌う人が増えました。拘束とは、時間と責任ですね。
そうなると
身内(勤める会社の人たち)は①、社外の人たちが②に該当する相手に変わります。

本気で出世したい!と思う勤め人は若い人ほど減ってきています。当然なのかもしれません、社会的価値観が様々な選択肢があることを認知することで変わったのですから。

そうなると、役員や上司の立場も実は変わってきます。部下に気を使い、人によっては部下に舐められて下に見られるような上司も出てきます(中にはそのへんをうまくコントロールして部下を転がしている人もいるでしょうが)。
人手不足、人材確保も急務になる今の日本企業では、パワーバランスが崩れて、不安定になっているところも多数あります。

ただ、私たちは所属して雇われている立場でも、個であることが認められる社会になりつつあります。そんな中で、自分をどう見せるか、非常に重要になります。

環境ごとにポジションを決めることです。

他人、会社や上司に決められるのではなく、自分から相手にラベルを貼らせます。そう仕向ける必要があります。

自分の周りの人たちを見極めることは難しい(無理なレベルかも)しれませんが、相手を見極めて、付き合う中で自分の評価もコントロールする必要があります。
組織や環境の中で、自分がどのポジションをとるかを決めて、自分をどう見せて、どう評価を受けるか、どこにいることを目指すか。
シンプルではない社会環境では、シーンに合わせた自分を演出することが、重要になります。

それを認識すると自分が凡庸な見た目で少し良かったと思うこともあります。
脳ある鷹は爪を隠す、ということわざですが、爪隠してても鷹って強そうなので、あんまり隠せてないですよね笑

時に羊の皮を被ったり、狼の皮を被ったりする、タヌキやキツネのような人間ばかりになったら、世の中は混乱しそうですが、そうなりつつあるのだと感じます。

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