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時代に合わせるためへの弊害

ネイルサロン経営と専門学校への講師をされている方とお話しする機会がありました。
私の仕事上で関わる方でも、もちろん私がネイルをしにいっているわけでもないので直接的な関わりは無い方です。

私としては未知の世界で働かれている方ですが、ちょっとした経緯でお話を聞かせてもらいました。
このコロナ期でやはり美容業界全体でのやり方、考え方を見直す段階というご意見でした。

その方は元々が日本で最初にネイルを始めた人たちの一人で、協会?の役員をされている関係もあり、関西圏から東は青森まで専門学校に定期的に講師で行かれている方で(この辺の協会的なものは私も疎いのでよく把握はできてないですが)、年齢も50を過ぎて後進の育成に力を入れようとしていたそうです。

もちろんサロンよりも講師の方がまとまった収入もあることもあるそうですが、技術を磨くためのサロンとては縮小させ、育成のための講師業をメインにする方向で進めていたそうです。
それがコロナの影響を受けて、訪問しての講師が難しくなり、オンラインでのやり方なども検討せざるを得なくなったそうですが、やはりネイルをされる方とは職人さんになるんですね。動画、リモートでの映像では、十分な指導は行き届かないと感じられたそうです。

私たちもリモートでの商談や会議を取り入れる状況にはなっていますが、それでもコミュニケーションを取る際の温度感に若干の戸惑いを覚えたり、通信環境によっては不都合が生じるケースもあります。
ちょっとした動画でやり方を紹介することもツールとしては、非常に便利でわかりやすいとは感じますが、職人技術になってくると、より障害が生まれるようです。私もわからない世界ではありますが、長年指導をしてきた方ほどもしかしたら、その辺を強く感じるのかもしれません。
その方も考えていた方向性、育成のためのプランを大幅に見なさなくてはならなくなったとおっしゃっていました。

withコロナではないですが、それは各業界でも同じことが言えます。

コロナが終息することを待つような話をされている方も先月くらいまではいましたが、どうやらそういうものではないと感じている方がほとんどでしょう。
今までのやり方を大きく変えなくてはいけなくなり、提供するサービスすら変わります。テレワークを取り入れていることもまた会社を探す条件にした新卒、転職者は今後増えていき、業界としては深刻な人手の偏りが生まれることは予想に難くないです。

ただ、テレワークやリモートでのサービス提供にも実際の弊害はあります。通信設備投資をこの不況下におちた業界や会社、個人経営の方に強いるのは難しく、サービスや業務形態からテレワークそのものが今の状態では不可能、文化そのものを見直さなくてはいけない会社まであります。私たちのようなITサービスを提供する会社でも迷走しています。

時代に合わせたやり方に、とよく耳にしますが、言うほど簡単な話でも無さそうです。

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