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Tokyo散歩 夏

「今日も暑いですね」を「おはようございます」と同じくらい言い合うのが習慣になっている今日この頃。最近はそれに加えて、ほぼ毎日のように発生する激しい雷雨をみて「お、おお。。。」と言葉にならない言葉を出すのもマイブーム(死語)になりつつある。そんな2024年の東京の夏。

雨が降らなければ、家のベランダに干した洗濯物は午前中にパリパリに乾いて便利なんだけど(便利かどうかで暑さを評価するのは我ながら斬新だと思う)。ただ、植木鉢のオリーブの木にあげた水もすぐに干からびてしまうのだけど。

夏休みに入った我が家の小学生は毎日クーラーの効いた家で寝っ転がっている。まるでオリーブの木のように動かない。だらけているように見えて、もしかしたらオリーブの木の真似をしているのかもしれない。でもそうめんとチューペットを食べる時には2秒で起き上がるから、やっぱりだらけているのだと思う。まあ、小学生の夏休みの過ごし方としては100点だ。

そのように家でまったりするのも捨てがたいが、外出もまた楽しいものである。ちょうど観に行きたい展覧会がいくつかやっているので、子どもを誘って行ってきた。

「昔のフランス人が描いた実物の絵を見てみない?」と子どもを誘って行ってきたのは新宿SOMPO美術館の『ロートレック展』。
「あ、ここは前に”おいしいボタニカルアート展”を見にきたね」と。覚えているのすごいな。僕はちょっと忘れてた。

ロートレックって誰なの?この人?と言いながら入っていく。
《エルドラド アリスティド・ブリュアン 彼のキャバレにて》
ゴッホのひまわり。ロートレックとゴッホは一時期一緒にいたことがあったらしい。美術史の面白さはこのように、あの画家とあの作家が実は同じカフェで過ごしていた、とかそういう発見があるところだと思う。


前回来た時、ミュージアムカフェでお茶したいと言われて「また今度来た時にね」と僕が言ったらしく(僕は全く覚えていない。悪気はない。)、今回こそはお茶したいと言われて小休憩をすることに。

ミュージアムカフェに早速場所取り
図録。今回の展覧会だけでなく、どの図録でも学芸員の人が当時の時代背景や文化、画家の状況などを丁寧に調べていて読み応えがある(たまに読み応えがありすぎて大変な時もあるが寝る前に読むとすぐに眠れていい)。今回の図録は分量がちょうど良く、日本とフランスのキャバレの違いをわかりやすく解説してあったりして面白い。
カフェからの眺め

美術館を出て「ロートレックの絵はどうだった?」と聞いたら、「あの人は画家なんだね、カメラマンかと思ってた」というまさかのコメントを頂戴して驚愕した。いったい何を見ていたのだろうと思ったが、まあ、同じものを見ていても、感じ方も解釈も自由だ。絵を見て写真だと思うのも。

朝から歩き回って疲れたので、帰りに四ツ谷のPaulでランチ。

おいしそうすぎる。美術館の展示ケースに入れて鑑賞したい。
Paulは1889年創業らしく、ちょうどロートレックが生きていた時代。もしかしたらロートレックもフランスでPaulのパンを食べてたかもね、そうだね、と話しながら食べた。


* * *


別の日、夏祭り。
焼きそばとかき氷とたこ焼きを食べた。かき氷のシロップで手と服がベトベトになった。

夏祭り


また別の日。八王子の夢美術館へ。

大都会八王子
🌼
ルーブル美術館の銅版画展

僕は版画が好きなのだが、そのなかでも細かくて繊細な銅版画はそれだけでご飯3杯はいけるくらい大好物。期待通り展示は素晴らしかった。銅版画を刷る工程の動画も見ることができて面白かった。ルーブル美術館、というかおフランスに行ったことは無いが、きっと素敵なところなんだろう。いつか行ってみたい。

* * *

別の日。中野駅前のチャンプルーフェスタ。エイサーかっこよかった。

エイサー
すぐ横を中央線が走っているのが面白い
☕️🍰夏は甘いものも必要だ
✈️
🍞


こんな感じで過ごしている最近。
数年後に見返した時に楽しいから、日常感たっぷりの写真を残すようにいつも意識している。街の景色も人も、案外すぐに変わってしまうものだから。

ではでは。
良い夏を。

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