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映画感想文「トラップ」久々のジョシュ・ハートネットが良き家庭人の凶悪犯を演じる、なかなか面白し
評価はあまり高くなかった。
それでも「パール・ハーバー(2001年)」でヒーローだった久しぶりのジョシュ・ハートネットが主役。でもって、なんだか悪役のような展開の予告で、興味持った作品。
エンドロールで気付いたが、凝った仕掛けをする、ナイト・シャマラン監督作品であった。そうとは知らずに視聴。
ゆえに変な期待もなかったからか、映画として普通に面白かった。たぶん、シャマラン監督と知らなければなかなか楽しめる作品である。いやほんと、もしも新人監督なら「ツッコミどころが満載だけど、なかなか面白いねー」と、次回作のオファー入るレベル。
消防士でよき家庭人のクーパー(ジョシュ・ハートネット)は娘が大ファンのレディ・レイブン(サレカ・シャマラン)のライブコンサートに2人でやってきた。
コンサートは大盛況である。しかしなぜだか異常に警備が多い。厳重な警備に疑問を持ったクーパーはスタッフに問いかける。「何かあるのかい?」と。クーパーと仲良くなったスタッフはスラスラと答える。「指名手配中の切り裂き魔がこの中にいるらしい。そいつを捕まえるためさ」と。
焦るクーパー。なぜなら、まさにクーパーがその指名手配犯だったのだ。しかし、罠に気付いた彼は次々と巧妙に立ち回り、警備の目を潜り抜けていくのであった。
普通の人の狂気をもっと掘り下げて欲しいとか、FBI女性プロファイラーとの対決をもっと描いて欲しいとか、言いたいことはいくつかある。それでも最後まで、えー、どうなる?と視聴できた。105分と言う手頃な尺もよし。
レディ・レイブンを演じてるサレカ・シャマランがかっこよくて。「これ、誰?」となった。エンドロールの名前で監督関係者と判明。映画館でてからググったら、歌手兼女優の彼の娘であった。彼女の出番多く、しかも良い役。これって、パパのえこ贔屓だよね。と明白ではあるが、まあ、それも一興か。
演技うまかったのは娘のライリー役の女優さん。アリエル・ドナヒュー。どっかで見たことあると思ったら、去年観た「ブルーバック」に出てた。主人公アビーの幼少期を演じてた女優さんであった。
中学生?くらいっぽい無邪気さと中二病的な憂鬱を抱えてる演技がとても説得力あった。彼女の出る作品はこれからも観たい。
動画配信されたら、夜にながら見するのに最適な映画。凶悪犯を扱ってるがエログロシーンは出てこない。危険なシーンもほぼなし。よって老若男女が安心してみることできる作品である。