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映画感想文「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室」安定の予定調和に心和む。明日を信じたい時に
この番組は、コロナ禍の励ましだった。
2021年7月から9月にTBS日曜劇場で放映されていた「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」。
普段テレビを全く見ない私が、見逃し配信を毎週追いかけてみていた唯一の番組。
主演の鈴木亮平をはじめとして「待っていては救えない命がある」と、全力を尽くして奮闘する医療従事者の姿が描かれており、時期が時期だけにより一層心打たれた。
コロナのニュースで溢れ、命の危険を感じたり、世の中これからどうなるんだと不安な気持ちに駆られていた、暗い気持ちに陥りそうな毎日のなかで、必ずハッピーエンドで締め括られる内容に救われた。
また人と対面で会えずに繋がりが希薄になる中で、MERメンバーのチーム力や一体感に憧れた。
そんな人が多かったのだろう。視聴率も高かったと記憶している。
その映画化、である。
だいたいどんな風なストーリーになるかわかっちゃうよなー。と予告を見ながら思っていた。
それでも映画館に足を運んだのは、心乱されることのない予定調和を安らかな気持ちで観たかったからである。
その結果、期待以上の出来、である。
横浜ランドマークタワーでの大規模な火災事故。東京に対抗し厚生労働大臣が結成した「YOKOHAMA MER」発足。喜多見医師(鈴木亮平)の妻千晶(仲里依紗)の妊娠。
映画ではいつものMERに、それらのトピックスが盛り込まれ、派手なドラマが繰り広げられる。
そんなことあるわけないだろ、の偶然の連発、とか。なにがあっても不死身の鈴木亮平とか。
まあ、ツッコミどころは相変わらず満載なんだけど、それでもこういう明日を信じられる平和な映画は、これからも存在してほしいとしみじみ思う。
映画館で観るべき迫力の映画。
気持ちを奮い立たせたい時に、明日を信じたい時に、おすすめ。