映画感想文「FALLフォール」地上600mに取り残されたふたりのサバイバル
最後まで気が抜けずハラハラドキドキ。
主な登場人物は、たったのふたり。しかも物語の8割は同じ場所、鉄塔の上という地味な映画。なのに、低予算ながら、工夫の凝らされた作品で好感持てた。
友人に誘われ、地上600メートルの無人テレビ塔に登るベッキー(グレイス・フルトン)。彼女を誘ったのは親友のハンター(バージニア・ガードナー)。ハンターに背中を押され、やっとのことで頂上まで登るベッキー。
にも、かかわらず、頂上に辿り着いた、その時。登ってきた梯子が崩れ落ちてしまう。
そうなのだ。地上600メートルに取り残されたふたり。果たして生還できるのか。
極限状態になると、その人の本性が現れる。それがよく表されてた。
ふたりは自らの人生を振り返る。そこで、見えてくる真実。
ちなみに、映画観た後に思わず調べた。600メートルってどんだけ高いのか?
スカイツリーが634メートル。東京タワーが333メートル。だそうで。てことは、スカイツリーのてっぺんにいるってことかと理解。
そもそもなんでそんなところ、登ったの?と問いただしたくなる高さ。
シナリオ展開や人物描写にツッコミどころはあれど、B級映画で片付けるには惜しい快作。