
映画感想文「ブラックバード」スーザン・サランドンの美しさにため息。瀟洒な邸宅に集う家族の週末
映画って難しい。
まさにアンサンブルだ。アカデミー賞受賞者ふたりが揃った作品。でもだからと言って完璧になるわけではない。そこが面白いところでもあるんだけど。
芸達者が揃った美しい作品だ。
ある家族の週末。舞台はイギリスの海辺にある、瀟洒な邸宅。リリー(スーザン・サランドン)とポール(サム・ニール)夫妻のもとに、2人の娘が家族を連れてやってくる。
夫とティーンエイジャーの息子とやってきた長女ジェニファー(ケイト・ウィンスレット)は夫に当たり散らし苛立ってる様子。
次女アナ(ミア・ワシコウスカ)は精神不安定で落ち着かなげ。
いずれも不安定で、この一家に何かが起きてることを暗示している。
元気で美しい母リリー。やけに明るい振る舞いを見せる。しかし実際には重い病に罹っており、身体が動かなくなる前に、安楽死を選ぼうとしていた。
それを受け入れ最後の週末を過ごしにそれぞれの家族はやってきたのだった。
多少の揉め事や諍いはある。それでも終始美しい。そこが映画としては物足りない。
しかしスーザン・サランドン。70代後半にしてこの美しさ。というか、昔から本当に変わらない。何を食べてどう暮らしたらこんなになるのか。教えて欲しいものだ。
そればっかり気になって映画に集中できなかった。