映画感想文「おい ハンサム!!」安心して身を委ねられるホームドラマ定番、誰が観ても楽しめる
意外なことに、かなり楽しめた。
予定調和ばかりだけど。それはホームドラマの必須条件だからむしろ良し。
テレビ番組の映画化。いわゆるホームドラマの温かさがちゃんと踏襲されてる作品。テレビを観てなくて一見さんでも楽しめる。
頑固で理屈っぽい昭和のオヤジ。でも家族を誰よりも愛しており、時々ハンサムな決め台詞を吐く。そんな伊藤家の父、源太郎(吉田鋼太郎)とマイペースで大らかな母千鶴(MEGUMI)、3人姉妹(木南晴夏、佐々木由衣、武田玲奈)の日常のゴタゴタを描く。
それぞれのキャラクターがわかるエピソードがテンポよく散りばめられており見やすい。また源太郎役の吉田鋼太郎の舞台で鍛えられているセリフを話す声やトーンの明朗さがとても心地よい。映画だとよりそのセリフ捌きの良さが際立つ。
またMEGUMIがいい味を出してて感心した。この人美容本だしたり色々多彩だし自己プロデュースがうまくてやり手だとしみじみ思う。
脇役含め登場人物はみな善意の人。世界を信じられる、安心して身を委ねられるホームドラマ。