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映画感想文「コーポアコーポ」どこかに確実にある現実。解決策までは提示ない点が残念

若さは全てを包み込む強みである。

若い時はそれに気付かないものだけど。

この作品で描かれてるこういう現実は、そこらへんに存在してる。でもそれは若いから不幸までに至らず成り立ってる。

大阪郊外の安アパートに住むワケあり住人のあれこれの日常を描いた作品。

継母との関係がうまくいかず家族と没交渉のユリ(馬場ふみか)。

親との関係がうまくいかず、裕福な育ちながら女に貢がせアウトローとして生きる中条(東出昌大)。

自分の気持ちを言葉にできない、肉体労働者の鉄平(倉悠貴)。

そんなある意味外れ者で不器用な彼らの集まる、風呂無し&トイレ共同の長屋的なアパート。

登場人物の3人がみな、20代から30代の若い設定。だから成り立つとも言える、この物語。若さは全てを包含する。こんな暮らしは若くないとしんどい。

なので彼らが若さがまだあるうちに、次のステージに行かねば苦しくなる。それがどうやったら実現するのか、その答えまでは導けていない。

こういう、現実があるという問題提起まではしている。それだけでも価値はあるのだが、もう一歩踏み込んで欲しかったという感想は残る。

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