映画感想文「ドキュメンタリーオブベイビーわるきゅーれ」神業アクションの舞台裏が覗ける感動作
すっかり目を奪われた。
びゅんびゅんと、空気を切る音が聞こえる、キレのあるアクション。流れるような所作。ひたすら美しく圧倒される。
その癖、仕事をしてない時はゆるキャラ。ゆったりのんびり、のほほん!とした空気感。童顔の上、口を開けばなんとも可愛らしい声。
そんなギャップに、萌える。
いま、彼女に夢中だ。
伊澤彩織、スタントパフォーマー。「キングダム」「るろうに剣心」などにスタントダブルで出演。「ベイビーわるきゅーれ(2021年公開)」で髙石ひかりと共に、映画初主演。女子高生殺し屋コンビを演じている。
その人気シリーズ3作目の「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2023年公開)」を制作した時のドキュメンタリー映画である。
彼女のすごいアクションの舞台裏が見える。相手役の髙石あかりとの名コンビぶりも尊い。
そして今回3作目はなんと言っても新たに加わった2人がスパイス効いてる。まず、彼女達の敵役の池松壮亮。この人もスタントパフォーマーですかね?というくらいすごいアクションである。なんでもできるなーと、器用さとストイックさに感心する。この魅力的な適役によって主演の2人も更に輝く。
また先輩役の前田敦子。あっちゃんはもはや立派な女優だ。しかも唯一無二のキャラクター設定ができてる。強気で孤高な人で、でもなんだかんだよわっちくて面倒臭くさい。本作でもそんな、先輩役でかましてくれる。
脇役によって主役が輝く。そしてこのドキュメンタリーは神がかり的なアクションの舞台裏が明かされてることである。アクション監督が別途ついていることに改めて理解した。様々なプロフェッショナルの上に素晴らしい映画が作られている。
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