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映画感想文「ベイビーわるきゅーれ」だかが仕事、されど仕事、の女子高生殺し屋コンビに喝采を

いつも思うのだ。

だかが仕事、されど仕事。

大人になってから、何万回も脳内で呟いたセリフだ。

仕事なんて大したことないよ。人生の全てではない。でもさ、それでも仕事って尊くて、大切で。いきがいで。そんな気持ち。

それは社会人歴うん十年の私の悟り。長年でこの境地に達したわけだが。

若いのに既にその境地に達してるのが、このふたりだ。ゆるゆるといい加減な私生活。なのに殺しの時はビシッと決める。仕事も完璧である。

だから、そんなセリフがぴったりの殺し屋コンビ、ちさと(高石ひかり)とまひろ(伊澤彩織)。本作はそんなふたりの始まりの物語だ。

女子高生殺し屋コンビの2人は高校卒業を前にブルーな気持ちになっていた。裏では殺し屋なんだけど、表では会社員を演じないとならない。

そんなこと言ったって、心の準備がない。

そしてそんなにすんなりと、社会に適応できない。

殺し屋女子高生ではなくとも、誰もが抱える気持ちだろう。

公共料金の支払い、税金、バイトなど大人の階段を上らざるを得ない状況に戸惑うふたり。殺しの腕は一流。なのに、社会でうまくやっていけない社会不適合ぶりが、むしろ愛おしい。

先週シリーズ3作目が劇場公開された人気シリーズの始まりがここにある。

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