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映画感想文「ソング・オブ・アース」フィヨルドが聳え立つノルウェーの自然に圧倒される

これを見たら、いますぐ飛んで行きたくなる。

ノルウェーという国へ。

まるで観光誘致のプロモーションビデオの様相。目を見張る雄大な自然が次々と登場する。ドローンで撮影したと思しき風景の素晴らしさに言葉を失う。

フィヨルドの聳え立つ大地の春夏秋冬。そこで代々暮らしてきた一族の歴史を84歳の父親が語る。

本当にその年齢なのか?と驚くほどの健脚。春の湿って不安定な大地を、冬の氷の上をスルスルと、すごい速度で歩いてる。後ろ姿に老人らしさは皆無で、自然の中で歩く生活してる人たちの足腰の強さに圧倒される。

ドキュメンタリーではあるが登場人物は映画監督の父と母のみ。基本的には亡くなった父親をしのぶための思い出なのか。父親の語りの合間にセリフがなく雄大な自然が映る。まさに余白ある作品。

三列後ろの席の親子連れ。小学生くらいの子供が何度も退屈そうに母親に話しかける。挙句の果てにたった90分の上映時間で、スクリーンを横切り、トイレまでいってた。

まあ、わかる。この年代の子供には嬉しくもなんともない。全く、興味も湧かないだろう。

本作は互いに疲れた大人向けの癒し映画である。

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