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映画感想文「ゴールドボーイ」中国の大ヒット小説の映画化。悪い岡田将生が堪能できる

悪い岡田将生を堪能できる。

しかしそれ以上に、中学生役の3人が秀逸であった。

舞台は沖縄。軍事産業で儲けた東ホールディングスのオーナー夫妻が崖から転落死する。その時一緒にいたのは義理の息子である東昇(岡田将生)。

巧妙な仕掛けでの完全犯罪。成功しかけたように見えた矢先、彼のもとを3人の少年少女が訪れる。さて、昇の犯罪は見つかってしまうのか。

リーダー格の朝陽(羽村仁成)と紅一点の夏月(星乃あんな)の演技がすごかった。設定では2人とも14歳。この年代でしか出すことのできない不安定さと真摯さ。そんなものが見事に表現されてた。

脇を固める大人たちも良かった。

黒木華が相変わらずうまい。なんでもこなす器用な人である。最後の方の腰を抜かす演技なんて、その一瞬の動きと表情で全ての喜怒哀楽を語る。

そしてこちらも名脇役、江口洋介。この人が入ると締まる。若い頃主役を張ってたイケメン俳優が、年齢とともに名脇役になっていくって案外むずかしい。この人と三浦友和くらいしか浮かばない。

それくらい、年取って降りていくって難しい。どんな思いでそれを受け止め今に至るのか、どこかで語ってほしいくらいだ。

中国で大ヒットした小説の映画化。舞台を沖縄に移し、貧困、離婚、非行など、沖縄の抱える闇にも踏み込み、よりリアリティが増している。

前情報なしでまずは観てみるべし。

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