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映画感想文「オットーという男」トム・ハンクスにハズレなし。癒される良作

トム・ハンクスにハズレなし。

これまた心温まるヒューマンドラマ。意外性はないが安心して物語に身を預けられる。

アメリカ東海岸の鉄鋼の街ペンシルバニア州郊外に住む60代のオットーは妻を亡くして一人暮らし。いつも不機嫌な顔で近隣住民の風紀を注意してまわり、周りから嫌われていた。

周りと関係を築けなく友人もひとりもいない孤独な彼は、会社を定年退職し仕事も無くなったことをキッカケに、自らの人生を終わらせようとしていた。

そんな矢先に向かいの家に越してきたスペイン1人一家のマリソル。彼女は何かとオットーを慕い、無愛想に対応されても怯むことなく、車の運転や子供の面倒を彼に頼む。

最初はマリソル一家を拒否していたオットーだが、イヤイヤ対応していくうちに、やがて一家との間に絆が生まれていく‥

という物語。

なぜオットーがそんな風に人を拒否するようになったかについては彼の半生が徐々に語られ、それもやむなしと、納得がいく仕立て。若い頃のオットーをトム・実際にハンクスの実子である息子が演じている。

人生は時に過酷で辛い。心を閉じてしまいたくなることもある。オットーの気持ちもわからないではない。

だけど、それでも誰かの温もりでまたその扉が開くこともある。最初は観てる方もウザいなと感じたマリソル、素晴らしい。グッドジョブ!

人間関係には、時にはお節介が必要だとしみじみ感じる良作。

気持ちがイガイガしてる時、疲れてる時に。癒されます。

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