映画感想文「スクラッパー」無邪気で無責任な父と変わり者の娘が分かりあうまでのあれこれ
こういうのに、弱い。
母を亡くし1人で頑張るしっかり者の少女。コミュ障で無愛想。よって、周囲にはなかなか理解されない。彼女の胸の内の悲しみや葛藤は誰にもわからない。
そこに現れる、12年間音信不通だった父親。彼もまた娘にそっくりのコミュ障である。
よって2人の出会いはぎこちない。なかなかお近づきになれない。そのもどかしさがなんだかモゾモゾするし、萌える。
この父親がまたどうしようもなく、子供っぽい。無邪気で正直で愛すべき人であるが、父親の自覚なさすぎ。少女よりも子供だ。
しかし、母を亡くし鎧を着て生きてた少女の頑なな心の扉を開くのは、こういう人なのかもしれない。
きっと少女の母も無責任だけど無邪気でまっすぐな父親に惹かれたんだろうなと思う。人って足りないものを埋め合うためにくっくつことが多い。異なるものに惹かれてしまうんだよなー。一般的にいって、うまくいくのはどちらかといえば似てるタイプなんだけど。