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映画感想文「フォールガイ」ライアン・ゴズリング最高。笑ってほろり娯楽作。全てのスタントマンに敬意を

ライアン・ゴズリング最高。彼の良さが120%発揮された作品で、ナイスキャスティング。

単なる2枚目ではなく落ちぶれ感、やさぐれ感が出せるのがこの人の強みだ。それだけで言うとブラピも同カテゴリーだけど、カッコ良すぎる。

また、ふつーの人感を醸し出せるのもライアン・ゴズリングの特徴。いや言ってしまえばブルーカラー感というか。これはトム・クルーズにはできない芸当だ。

よって、役の幅が広い。

本作もスターの影となってハードなスタントをこなす、スタントマンに扮している。ビルの屋上から飛び降りたり、カーチェイスで車の横転8回転したり、火だるまになったり、かなりトホホな感じだ。そのカッコ良いんだか、ダサいんだか、の感じが絶妙。

ハリウッドスターのトム(アーロン・テイラー=ジョンソン)のスタントマンを務めるコルト(ライアン・ゴズリング)。同僚の撮影助手ジョディ(エミリー・ブラント)といい感じに真剣交際中だ。しかし、ある日起きた撮影中の事故がふたりを引き裂く。

一年半後。

夢だった映画監督に抜擢されたジョディ。その作品の撮影に呼ばれたコルト。だがプロデューサーから彼に課せられたのはスタントではなく、失踪したトムの行方を追うことだった。

華麗なアクション、くすりと笑えるユーモア、なかなかうまく進まぬ恋愛、友情や連帯、サスペンスと、全部詰まってる。それでいてテンポ良い展開。という、気持ちいいほど、きゅっと締まった作品。

監督は元スタントマンということで、スタントマンへの愛とリスペクトに溢れた感じが胸熱だ。

「きみに読む物語」「ラ・ラ・ランド」に並んで大好きなライアン・ゴズリング作品となった。

老若男女の誰もが楽しめる、そして映画館でみるべき華やかさを持つ、おすすめ映画である。

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