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映画感想文「彼方のうた」パンフレットまで読んで完結する映画

私には芸術作品はわからないなと、悟った作品。

若い女性春(小川あん)は、通りすがりのベンチに座っている雪子(中村優子)の悲しげな表情を見て通り過ぎることができず、思わず声をかける。

そこから始まる春と雪子の物語。

そして別の場面では春は、剛(眞島秀和)を尾行している。

2人を繋ぐ春。そこから春を中心としたコミュニティが生まれていく。

それはそれで素晴らしい。人はこうやって偶然を紡いで関係性を育んでいく。こんな緩い関係が沢山あれば生きていける。それは、わかる。

しかし、なにせ繋がりが見えづらいのだ。

春の行動が突拍子もなさすぎて。その背景が明かされなくて。私のような凡人には理解が難しい映画であった。

杉田協士監督は国内外で高く評価されてるという。志も高く素晴らしい映画なんだと思う。しかし好みは分かれるなと感じた。

また、視聴後の座談会でパンフレットを読めば色々理解できると言われた。ので、パンフレットとセットで完成する映画なのである。

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