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映画感想文「セカンドステップ僕らの人生第2章」40歳男と70歳女が苦悩から抜け出す様を描く

こんなのもありだよね、としんみり思う。

妻を事故で亡くし失意のどん底から抜け出せないユダヤ人のベン40歳(ジェイソン・シュワルツマン)。職場はユダヤ教の教会。ユダヤ人コミュニティにどっぷり浸かって生活してる。

同じくユダヤ人だが、そのアイデンティティを消し非ユダヤ人の夫と暮らしてきたカーラ70歳(キャロル・ケイン)。

それぞれ人生の転機を迎えた中年と老年のふたりが再生していくまでの物語。

息子に干渉する強烈なベンの母親。またベンを取り巻く不思議な女達、亡くなった妻、唐突にベンに言い寄ってくる女など。登場人物がそれぞれにユニークで癖あり。そこが、くすりと笑える。

コメディ要素の匙加減が最高。コメディにはならず、でもちょっと笑える、というレベル感が心地よい。

だが、一点だけモヤモヤあり。

映画の中で、やたら色んな人に「ハンサムね」と言われたり、いい男的な扱い受けてるベン。いや、愛すべき人だとは思うが、ハンサムキャラではないような。単に私の好みの問題なのか。そこだけ引っかかり、最後まで気になった。

しかし、総じて女性が魅力的な作品だ。ベンの母親しかり、カーラしかり、ベンに言い寄ってくる女しかり。全体的に女性の登場人物がみな魅力的。それが印象に残った作品である。

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