映画感想文「シャタード美しき罠」想定外に見応えあり。最後までハラハラドキドキのサスペンス
あっという間の92分間。
固唾を飲んで次々起こる展開を追いかけてる間にエンディング。知らぬ間に身体中に力入り、肩はバキバキになっていた。
疲れ果てた1日の最後。よい気分転換になったことは確か。想定外に見応えある映画であった。
学生時代にアプリ開発で大ヒットを当て、会社を大手に売却。若くして成功し山奥で隠遁生活を送るクリス(キャメロン・モナハン)。
離婚調停中でひとり気儘に暮らしていたが、ある日偶然出会った謎めいた美女スカイ(リリー・クリュッグ)と恋に落ちる。
なんて簡単すぎるんだ、クリス。落ちるの早すぎ。と、マット・デイモン似(二枚目とは言い難いが角度によってはカッコいいこともある)の横顔にツッコミを入れたくなる。
彼女を家に迎え入れ幸せな日々を過ごすクリス。しかし、彼女はとんでもない女であった。
という、サスペンス映画。
いやー、怖かった。本当に怖かった。お人形さんみたいに美しい金髪スレンダー美女が演じてるのだが、この女優さんの演技が上手いのか、設定がいいのか、サイボーグみたいにいっちゃってる感じが真に迫ってた。
そして、時折見せる表情が違う人格を表してて儚げさを醸し出す。そこが凄い。
絶妙な匙加減。
脚本がよい。特にラストのセリフは余韻を残す。
余談だが、ジョン・マルコビッチがちょい役で出てて、あれ?知ってるーとなんだか懐かしかった。
玉砕混合のヒューマントラストシネマ恒例「未体験ゾーンの映画たち2024」。今回は当たりであった。