映画感想文「明日を綴る写真館」80歳で初主演の快挙。大御所達の出演に人徳を感じる
80歳で初主演映画。
なんて素敵なんだろう。愛知県出身の平泉成が地方都市で写真館を営む鮫島に扮し、主演。弟子入りしてきた若いカメラマンに気付きを与え彼がそれによって変わっていく、という様を描く映画。
正直、いろいろ気になった。ベタで安易な展開とか、演出の既視感とか。あと主演より登場場面多いカメラマン役の存在とか。
それでも、おそらく主演の平泉成に対する友情出演的な意味合いで出演したのであろう、大御所たちの参加が素敵で印象に残った。
人徳がある。だからこそ、これだけ集まったのではないか。
佐藤浩市、黒木瞳、市毛良枝、吉瀬美智子、高橋克典、美保純、赤井英和。いずれもちょい役ながら豪華な布陣。
みなさん、安定感ある演技でさすがである。
若いカメラマン役の佐野昌哉は爽やかで所作は良いが、演技はまだ発展途上。これから良くなることに期待したい。
それでも温かい気持ちになる作品である。